第9話 初めての下位ダンジョン
朝は皆で集まり一日の予定を話しながら
食べるのが日課になっていた
「で結局どのダンジョンに行くんだ?
俺は下位は各ランク3個づつって
ことぐらいしか、知らないけど」
今度図書室でダンジョンについて調べておこう。
「昨日しっかりと調べておいたぞ、
フラン説明頼んだぞ」
「かしこまりました。シア様
まずは、野菜が敵として出て来て、
ドロップも野菜という通称 、
野菜ダンジョン
次が、猿や小型から中型の鳥類がいて
ヒール草などの採取も出来る。
通称、、森林ダンジョン
最後に、敵はゴーレム、ロック系で
銅、少量の鉄が採集も出来る
通称、廃坑ダンジョン
この3つが下位 Iランクになります。」
ぶっちゃけどこでも余り変わらないなと
思っていると皆同じだったらしく。
最終的に食べられる野菜ダンジョンに
決まった。
その後朝食を食べ終え、装備に着替えて
集合する。
「到着!これが野菜ダンジョンの入口、
転移するから皆石碑触って」
皆が触れてる事を確認して、転移する
「景色は所々に農地がある以外は
初心者ダンジョンそっくりだね」
レイナの言うとうりなのだが、まさか農地に
モンスターが埋まってるのだろうか?
気になって質問してみる。
「なあ、フラン」
すると名前を呼んだだけで答えが帰ってくる。
「ここのモンスターは皆、農地に埋まっているそうです。ですので不意打ちの危険もないです。」
取り敢えず農地に近づいてモンスターを
倒そうと言う話になる
近づいて見ると手足の生えたじゃがいもが
出てきた。
「こんな感じで手足の生えた野菜が出てきます。あれは見ての通りじゃがいもを
ドロップします。」
そういうことらしい。普通の野菜よりも
美味しいらしいので余計なことは
考えないことにする。
取り敢えずジャガイモを倒そうとすると
シアから待って欲しいと言われた
「まだヒロには、私たちのギフトを
説明してないだろう、ちょうどいいと思ってな。」
確かにそうだったと思い。説明がてらシアと
フランに倒してもらうことにした。
「まず私からだな〈風装〉」
シアが詠唱すると全身に風を纏いLv10ではありえない速度で、モンスターに接近し、切り倒している。
「シアは風神ってギフトで風属性に色々
補正がかかるんだって」
次にフランの方を見ているとハルバードを
巧みに操り敵を倒していってる
「フランは槍神で風神の槍バージョン」
2人とも中々やばそうなギフトみたいだ。
あっという間に殲滅してふたりは戻ってきた
「2人とも凄かったレイナもそうだけど
戦闘系ジョブは凄いね。」
2人とも、思う存分暴れて、満足したようだ
「次来たら今度は俺が戦うね」
「私も早く戦いたいけど、2人がまだ
ヒロの戦ったところ見た事ないから仕方ないか。」
そんなことを話しつつ次の農地に進んでいく
「ここは人参か、玉ねぎも取れるだろうし
余ったオーク肉使って今晩は、
カレーにしよう」
「カレー!晩御飯が楽しみだね。ご飯と
ナン 、両方用意してね。」
レイナと晩御飯で盛り上がっていると
「晩ご飯の話も結構だが倒さないなら、
私がやってしまうぞ。」
話過ぎてしまったみたいだ。
相手が野菜だからこんなに、のほほんと
してるが他のモンスターだったら
攻撃されてるだろうからぐぅのねも出ない
「さっさと片付けますか。
マヴロス ポリヴォーロ」
黒い弾丸の一斉掃射で一網打尽にする。
「生産系ジョブがこれだけの攻撃をする方が、私は非常識だと思うんだが」
「失礼ながら、私もそう思います。」
なんか2人に散々言われているが無視しよう
レイナにも初めての時なんか言われた気がする。
「よーし、次からは協力してサクサク進んでいこう。ボスを連戦する時間が無くなっちゃうからな。」
十階層あるので余りゆっくりでは時間がかかってしまう。
「そうだな速度を上げていこう。」
モンスターも特に強くないので、玉ねぎ、
ピーマン、小松菜、枝豆、茄子etc.....
たくさんの野菜をゲットし
3時間ほどで最下層に到達する。
「何事も無く、最下層ついたね」
「正直、このメンバーで何かあったら
他の1年クリア出来ないと思うぞ。」
「ヒロの言うとうりだな、
初心者ダンジョンもまだ私たち以外は
クリアしてないらしいからな。」
ぶっちゃけ、俺たち4人はギフトが
優秀すぎる、装備も俺とレイナの武器を除き1級品だし
「ちなみにボスがなんかは調べられた、
フラン?」
「はい、大コーンらしいです。」
「大根?」
「いえ、大きいトウモロコシで
大コーンです。」
ややこしいわ。そしてやかましいわ
神様、絶対巫山戯ただろう。
「そんな顔になるのも分かります。
実際私も調べた時 、巫山戯てるのかな?
と思いましたし。しかしドロップ品も
普通のものより大きく、甘くて美味しいそうです。」
美味しいなら許そう。
食材を取りに来てるんだから。
美味しいことがいちばん重要だろう
名前なんてどうでもいい。
「攻撃方法は葉っぱでの近接攻撃に、
コーンを銃弾の様に撃って来ます。」
「正直、下位ランクなら全員でゴリ押しで勝てる気がするんだよね。」
「そうだろうが連携の練習は必要だろう」
「それもそうかじゃあシア、フランが
前衛アタッカー、レイナが後衛アタッカー
俺がタンクで攻撃を受け持つ、挑発のスキルも取ったし
まずはこれでやってみよう」
「「「了解」」」
中に入ると、大っきいトウモロコシが
待っていた
「よし始めるぞ、飛斬からの挑発」
斬撃を当てて挑発を発動しヘイトを稼ぐ
すると
「コーンコーン」
すっげー気の抜ける鳴き声
しかし、しっかりタゲは取れたみたいだ。
「マヴロスヴェロス」
威力を下げた、矢を放ち他の人にタゲが
伝染らないように、攻撃する。
「ファイアーアロー」
「飛斬」「疾風突き」
3人も練習の為倒して仕舞わないよう
手加減して攻撃している。
すると
「コーーン」
俺の方に葉っぱを鞭の様に使い攻撃してきた
「マヴロス アイギス」
すると大きな黒い盾が出て来て。攻撃を防ぐ
「こんなもんだろ。よしもう終わらせよう」
「分かった。今回は私にやらせてもらおう
トルネードカッター」
シアが詠唱すると大コーンは竜巻に
飲み込まれ中で切り刻まれてる様だ。
逃げられなくして切り刻むって結構
えげつない魔法だ
あっという間にドロップになってしまった。
「終わったな」「そうみたいですね」
「おつかれー」
4人で集まって話していると目の前に宝箱が出てきた
「これが宝箱、初心者ダンジョンは
出ないから初めて見たよ。」
そう初心者ダンジョンでは、出ないが
ダンジョンボスを倒すと宝箱が出るのだ
基本は普通の宝箱だがごく稀に虹色の宝箱が出るらしい是非見てみたい。
「開けていい?」
レイナが聞くと皆、中身に興味はあるが
開けること自体には、どうでも良かったみたいでレイナが開けることになった。
「ポーションが10本入ってた」
中身はポーションだったらしいまあ最低ランクのダンジョンだしそんなもんだろう。
「よし、それじゃあ周回するか、速度重視で、MPポーション使ってゴリ押ししよう」
そう言ってその後はひたすら狩りまくった
100匹ぐらい倒した辺りで時間も来てるので終了となった。
「100回も宝箱を開けるとそれなりのものが、出るものだな」
シアの言うとうりである
収納量は少ないがアイテムバックが出たし
ミスリルもインゴット1本だけだが出た
それに何より鑑定ができるメガネ、
高位のものは出来ないみたいだが
メガネを掛けるとアイテムの鑑定が
出来るみたいだ普通に便利だし
メガネをかけてる3人が可愛い
「ヒロってたまに残念になるよね」
「いや、そういうところがひとつぐらい
あった方が人間らしくていいと思うぞ」
「私もそう思います。」
レイナは相変わらずストレートでものを言ってくる。
だが擁護してくれる2人の方が攻撃力は高い気がする。
「よし、無事終わった事だし帰ろー
今夜は野菜たっぷりオークカレーだー」
「「「話逸らしたな」」」
結局3人からジト目で見られることになった
ともかく下位 Iランクダンジョン初クリアだ
読んでいただきありがとうございます。
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