第8話 クラフターギルド

「立派な建物、流石クラフターギルドだな。」

大きさ的には、そこまで大きいという訳では無いが使われている素材に技術どれも素晴らしいものだ。

「お、この建物の良さがわかるの?」

突然声をかけられ後ろに振り返ると、1人のエルフがたっていた。

「どうしの?振り返った途端固まって

エルフを見るのは初めてかしら。

それにその制服学園の1年生ね

ギルドに登録に来たのかしら」

「はい、錬金術が取れたので、登録しようかと」

「あら、もうスキルが取れたなんて

将来有望かもね。さっさと登録しちゃいましょう。」

エルフさんに手を引かれ中に入る

すると建物内にいた人たちが驚いた顔をして

エルフさんを見てる。

この人もしかしなくてもギルドの偉い人か?

「えっと実はギルドマスターだったりします?」

「あら、バレちゃった。私が学園都市支部

のギルドマスター、ソフィアよ、

ソフィって呼んでねヒロちゃん。」

本当にギルドマスターだった

それより俺の名前を知ってる!

いや、ギルドマスターだったら学園と繋がりもあるし。調べられるか?

「そんな難しい顔をしないで、あなたのことは、旦那のグリムから聞いてたの。

だから家名が入ると、ソフィア・レピーダ

になるわ、ちょこちょこ、村には

帰ってたんだけど基本、娘と旦那しか会わないからはじめましてね。」

じいちゃんの奥さんだったとは、村にいて

1度も会わなかったから、どうしたのかな

と思いつつ、聞きづらかったので

気にしないことにしてたのだが

ギルドマスターをやってたとは

「本当は辞めてグリムとゆっくりしたいんだけど、辞めさせてくれないの、辞めるの手伝ってくれない?」

いきなりそんなこと言われても反応に困る。

「マスター、入口で少年とイチャイチャ

するのやめてください職員たちが驚いて仕事になりません。それに男性嫌いで有名な

あなたが一体どうしたんですか。ショタに

でも目覚めたんですか。」

凄い過激なことを言うメガネをかけた

エルフさんが出てきた。

「違いますー、孫の結婚相手だから

仲良くしてるだけですー」

ソフィアさんがどんどん残念な人に

なっていく

「理由はわかりましたが、ちゃんと働いてください。」

「働いてますー、ちゃんとヒロのクラフター登録する予定だったんですー。」

「私は、ギルドマスターの仕事をしろと言ってるんです。クラフター登録は受付の仕事です。」

「分かったわよ。私は仕事しておくから

しっかり登録しておいてね。

ヒロは登録終わったら私のところに連れてきてね。」

それだけ言うとソフィアさんは言ってしまったからな。

「はあ、では登録してしまいましょう

私は、ここの副ギルドマスターのケイと

申します、」

「ご丁寧にありがとうございます。

ダンジョン学園1年のヒロと言います」

「ヒロさんですね。まず生産系のスキルを持っていますか?」

「錬金術を覚えたのでそれで登録しようと思います。」

「かしこまりました。そしたらご自身で

作られたものはお持ちですか?」

とりあえずポーションを渡す

「しっかり基準値以上の効果を発揮する

ポーションですね。そうしますと

ランクはDからスタートとなります。」

「わかりましたありがとうございます。」

「この石版に魔力を流してください

そうするとヒロさんの魔力にしか

反応しないギルドカードが発行されます。」

言われた通りにしてカードを発行する。

「お疲れ様でした。これで登録はおしまいです。それとポーションはまだお持ちでしょうか?ポーションはいつでも足りませんので

あるだけ買取できますよ。」

初級のHP,MPポーションはひとつ1,000G

だったので10本ずつ買取してもらった。

「では、ギルドマスターの職務室に行きましょうか。」

そう言って2階の一室に案内された。

「ギルドマスター、ヒロさんを連れてきました。入りますね」

ノックもせずに開けてしまうケイさん

「ケイ、ヒロはどうだった?」

「基準値以上の効果のあるポーション

だったのでDランクからスタートですね。」

それだけ言うとケイさんは部屋を出ていってしまった。

「まあまあかな、ヒロちゃんはここいつでも来ていいからね。なんなら私が教えてあげてもいいよ。」

「嬉しいんですけど、ギフトなので普通の

錬金術とちょっと違うんですよね。」

「ふーんそうなんだ、まあギフトの事だったら、深くは聞かないよ。」

「ありがとうございます。それとこの素材で戦闘で使えるコートを作って欲しいんですが、誰か紹介してくれませんか?」

ブラッドスパイダーシルクを出し相談する

「レッドスパイダーの糸と黒血で作ったもの?黒血てなんだい?」

「ギフト複数持ってて血が黒になって

自由に操作できるようになるもの

なんですよ」

「血を混ぜただけでこんなに性能が

上がるなんて、これ知られたら大変なことになるわよ!」

「なんで訓練場で攻撃とかで使って

戦いに使うものだって思わせて、錬金は

自室でしかしてません。」

「ほんとに気をつけなさいよ」

「それでバトルコートね付与魔法

使わないなら今日中に仕立ててあげるわ

その代わり今日、私が作る予定だった

初級HP,MPポーション各1000個作っておいてくれる?」

「ていうか 、ソフィアさん錬金術教えてくれるって言ってたのに防具も作れるんですか?」

「ギフトのおかげで補正はかからないけどほとんどの生産スキルに適正があるの」

そう言うと答えを聞く前に作業を初めてしまった。ポーションを合計で2000個作らなきゃいけないみたいだ。

〜3時間後〜

「ソフィアさんポーション全部出来ましたよ」

「あら、もう終わったの!寧ろ終わらないと思ってたのに、中級ポーション作れる?」

素材があれば出来ると思うと答える。

「じゃあ作ってみて」

中級HP,MPポーション1個づつ作って渡す

「中級もちゃんと基準値以上の性能ね

じゃあ500個づつお願い」

〜5時間後〜

「終わったー」

「あら、やっと終わった?」

どうやらソフィアさんはもう終わって待たせてしまったようだ。

「はいコート来てみて」

着てみると裾は膝ぐらいで、行動を阻害しないように色々な工夫がされている

腰の位置にはベルトがあって固定できるし

ポーチや武器とかもつけられるようになってるみたいだ。

「凄い馴染みます、いいものありがとうございます。」

「気にしなくていいのよ。孫への贈り物よ」

「ありがとうございます。」

「もう暗くなってしまってるから気をつけて帰るのよ。また何時でも来てね。」

ソフィアさんと挨拶をし学園に帰る

「遅かったなヒロもう手に入ったのか

似合ってるじゃないか」

「おかえりーヒロ」

「お待ちしておりました、ヒロさん」

3人が待っていた。

「じゃあギルドマスターが身内でコートを

作ってもらったのか、メンキングマスターが剣聖様と結婚してたとは、王族すら知らないとは」

「ソフィアおばあさん、クラフターギルドで働いてたんだねー、知らなかったよ」

「レイナさんはソフィア様自体はお会いしているんですね。」

「村に帰ってきてるときに何度か

仕事をしていてあまり村にいれないと言ってたけど、詳しくは聞いてなかったんだよ。」

「なるほど、そうだったんですね?」

「ヒロ、私も久しぶりにおばちゃんに会いたいから、ギルド行くとき連れてって」

あの容姿でおばあちゃんっていうのは違和感だがソフィアさんも会いたいだろう。

「分かった。次行くとき誘うよ。」

「あと私とフランもLv10になったぞ」

「じゃあ明日からは下位ダンジョンだな

今日みたいにならないように、早めに切り上げて寝るぞ」

皆苦笑いで頷き、ご飯を食べ遅くならないうちに解散することになった。


読んでいただきありがとうございます。


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