第7話 今日の活動予定

「あー、昨日は夜遅くまで騒ぎすぎた、

錬金術色々やろうと思ってたんだけどな。」

時計は朝の10時を指していた。

体を起こし、水を飲んで備え付けの

机に向かその上にレッドスパイダーの糸を

出す。

「この糸と黒血、混ぜたら強度上がる気がするんだよね」

そう言いふたつを錬金術で合成し始める。

すると

「お!取り敢えず成功かな?」

真っ黒な糸が出来上がった鑑定し確認すると


ーーーブラッドスパイダーシルクーーーー

蜘蛛の糸と黒血を合成したもの

蜘蛛の糸のランクによって完成品の性能が

変わる、素材にした蜘蛛の糸の10倍程度の

性能になる。


「中々、便利なものが出来た、でも気をつけないと、血を抜かれ続ける、ペットに

されかねない、教えるのは、

パーティーメンバーぐらいにしとこう」

そして、HPポーション、MPポーションなどを作っているとドアがノックされる

「ヒロもう起きてる?シアが皆でご飯食べようって、後今日の予定も聞きたいって。」

レイナの声が聞こえた。

「わかったすぐ行く」

「じゃあ先行ってるね、昨日と同じ場所

だって」

「急いで片付けて行かなきゃな」

昨日の部屋に向かうとドアが開いて中から美味しい匂いがしてきた。

「おはようございますヒロさん」

フランがエプロンをして料理していた

「皆おはよう、シアはすごい顔してるけど

大丈夫?」

ほかのふたりは昨日と変わらないが、

シアだけ顔色が悪い

「昨日はめを外しすぎた」

二日酔いみたいだ、そうだこれが状態異常

なら状態異常を回復させるポーションで

治せるか

「シア、状態回復ポーションあげる」

「確かに治るとは聞いたことがあるが、

勿体なくないか?初級のものでも

1万Gすると聞いたぞ」

そんな値段するのか確かに魔素量は普通の

ポーションより高かったが

シアに創造錬金術について説明する。

「数さえあれば、スライムのドロップから

でも、これが作れるとは、ヒロ、悪用しようとする奴に捕まらないよう気をつけろよ。」

「そうだね気をつけるよ、

それで今日はクラフターギルドで

クラフター登録しに行こうと思ってたんだよね。」

ギルドとは、対応する職業の人に仕事を

斡旋したり、情報などを管理する組織だ

これは、世界中にある組織になる

ハンターギルドや、メイドギルド、

料理ギルドなど様々なギルドが存在している。

因みに学園外のダンジョンはハンターギルドが管理しているので入るにはハンターギルドに登録が必要 だが卒業までは加入できない

他のギルドは在学中でも加入できる。

「そうか、一緒にダンジョンに潜りたかったのだが、仕方ないか」

シアがしょんぼりしてしまった。

「まあ、1人だけ防具がないし、作って

貰おうっていうのも狙いだから。」

「確かにヒロさんは防具してませんでしたね。逆にレイナさんは私たちと同レベルの

防具をお持ちですよね、だいぶ高いものだと思うのですが。実は貴族だったりします?」

「それは私も思ったな、貴族ではなくても

高ランクのハンターとか」

「普通の農家のはずだよ。お母さんは簡単な魔法が使えるって言ってたけど、コートは

おじいちゃんにこれならどの職業でも使えるだろうってくれたものなの」

「あー、じいちゃんはあんまり広めないで

くれって言ってたけど、シアたちだしいいだろ、2人に分かりやすく説明すると。

レイナのおじいちゃん、レピーダ名誉男爵

なんだよ」

「なっ、剣聖様の孫だったのか」

「想像の斜め上をいきましたね。」

「2人とも 、あの人静かに暮らしたくて

村でも実の娘と、その旦那さん

偶然知っちゃった俺しか知らなかったから。言いふらさないであげて」

「わかった」「わかりました」

「偶然知ってしまったというのは

どういうことだ?」

「拳聖様がじいちゃんに逢いに来ててね

俺は拾って貰って、養子として育てられてたから。その時に教えてもらったんだよ。」

「おじい様とも知り合いだったのか

やけに、ヒロと結婚したいって言ったら

簡単に許可が降りたわけだ。流石にすぐは

無理だと思ってたのに。婚約者に決定

功績をあげたらすぐに発表だったからな」

今更拒否するつもりは無いし、凄く嬉しいが

あっさり決まったようだ。

「後おじい様が会いに来ると言ってたが。

見極めに来るのでなく、本当に会いに来る

だけということか。」

拳聖様が来るらしい、来るまでに強くならないと、ガッカリさせないように、

「ねえ、私、話が全然分からないんだけど

ヒロ1から説明お願い」

レイナからヘルプが入った

「簡単に言うとじいちゃんは最強の剣士で

先王と一緒のパーティーで上位ダンジョン

最高到達者なんだよ、攻略は出来なかったはずだけど、拳聖っていうのが先王。」

「じいちゃんすごい人だったんだね。」

「それなら、防具の質も納得だな」

「そうですね、ですが剣聖様1度お会いしてみたいです。」

「パーティーメンバーを紹介したくて一緒に帰って来たとかいえば行けるかな?」

「じいちゃんもそれなら会ってくれるんじゃない」

「そろそろ話を戻そうか、ほかの3人は今日どうするの」

「私とフランは訓練場で慣らしたら初心者ダンジョンだな」

「私は、ひとりじゃ下位ダンジョンは不安だしシアとフランに着いてくね」

「2人とも一日でLv10になったのか!」

「そうだよー、そうだ笛ってヒロにしか使えないの?」

「いや、俺が許可すれば問題ないよ、持ってく?」

「ヒロにレイナ笛とは?それがあるとLvを

あげられるのか?」

「ボスフロアで吹けばボスと再戦出来るからLvupはしやすいよ」

「そんなものまで持ってるんだな

借りれるなら借りたい、アイテム袋を

持っているから入れておけば問題ないだろう。」

「はい、じゃあ笛とポーションも持ってって、ポーションは返さなくていいからね」

「確かに受け取った、笛はしっかり返すぞ」

「じゃあ、動き出しますか。」

3人は訓練場に、俺はお金を降ろしたあと、クラフターギルドに向かって歩き出すのだった。


読んでいただきありがとうございます。


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