第5話 初心者ダンジョン前編
「お、見えてきたあれが初心者ダンジョン
だな」
「え、ダンジョンって石碑がたってるだけなの?」
「あの石碑がダンジョンの入口なんだ、
本体は俺らが暮らすのと別の次元にある
らしく、石碑を触れながら、転移って
唱えると入場出来る、後一緒に
入る人は、同じタイミングで石碑に触れて、
転移しないとダメだから注意しろよ。
行けなくて、焦ってすぐあとに転移しても
合流出来ないからな。」
「わかった」
「良しじゃあ入るか、ちゃんと石碑触れてるか?」
「触れてるよー」
「じゃあ、早速行こうか、転移!」
その瞬間、石碑を触れていた2人は消え
ダンジョンに入っていった
「おーー、1面の大草原!」
視界が真っ白に染まり、
次に見えるようになった時、2人の前には
大草原が広がっていた。
「木が1本も生えてないし、地面もずっと
同じ高さ全然でこぼこしてない、
取り敢えずますぐ進めばいいのか?」
「確かに、舗装されたみたいに平坦だね
何処までも、取り敢えず真っ直ぐでいいんじゃない?」
「じゃあそうするか、剣は出しておくか」
黒い剣を造り出し、手に持ちながら、
歩き出す、3分ぐらい歩いている時
前に、丸い物体が飛び出してきた。
「スライムだよ」
「2匹か、じゃあ1匹づつだな」
そう言うと、近ずき剣を振り下ろした。
それだけで十分な攻撃だったらしく
スライムがアイテムに変わる。
「スライムだしこんなものか」
レイナの方を見てみると、ファイアーアロー
を撃ち、こちらも一撃で倒してみた。
「楽勝だったねー」
「かなり手加減してこれだったから、
このダンジョンじゃ皆一撃で終わりかもな
でも、所詮初心者用のダンジョンなんだから、これで満足しちゃだめだぞ。」
「分かってるよー、それと、ドロップ拾ってく?」
スライムの魔石とスライムゼリーが転がっている。
「当たり前だ、俺の錬金術なら、この
2つからでも、ポーション造れるし、」
「どういうこと?ポーション作る材料じゃないよね?これ」
レイナが不思議そうな顔をしている。
「素材を1回魔素に戻して、物を創るから
魔素量さえ足りれば、何からでも創れる」
「錬金術のギフトの方も滅茶苦茶だね。」
「スライムのドロップなら2つで
下級ポーションが1個創れるっぽい」
「おー、1回やってみようよ」
帰ってからと思ってたが、
あんなキラキラ目をされたら誰でも嫌と言えないだろう
「そうだな、創造錬金」
唱えると、前に魔法陣が現れる、
そこに素材を置き魔力を流すと魔法陣が
光りだし、素材が消えた、と思ったら
魔法陣にはガラス瓶に入った液体が
のっていた
「ちゃんと出来たかな?鑑定」
ーー初級MPポーションーー
MPを30回復するポーション
「ちゃんと出来たみたいだな、ほらレイナ」
そういいポーションを渡す。
「いいの?」
「俺は剣を創る時しかMP消費しないしな、別の魔法を使うなら別だが、ほぼ使わないと思うし。」
「わかった、ありがとう」
その後30分程歩き魔石とゼリーが20個づつ集まった頃に、下に降りる階段を発見し、
そのまま下に降りる
「景色はさっきと同じだねー」
「だが、ホーンラビットがぴょんぴょん
跳ねてるぞ」
「ウサギ肉!」
肉が食べれるとテンションが上がるレイナ
「角や毛皮に魔石も落とすからいっぱいは
取れないと思うけどな」
「満足する量出るまで狩ればいいんだよ」
結局借り尽くしたぐらい、狩ったんじゃ
ってレベルで倒して角、毛皮、魔石が100個
肉は30個と言う結果になった。
「肉が少ない,,,」
レイナは他に比べて肉のドロップが
少なかったので落ち込んでいる。
また、レイナがうさぎを狩っている間に
MPポーションを作って足した。
その時にきづいたのだが、ガラス瓶を
使い回せば、スライムのドロップ1個分の
魔素で作れるみたいだということもわかった
「もうこの階はいいだろう、下にも
肉を落とすのがいるかもしれないだろう?」
その言葉を聞いたレイナは、
「そうだね、良し早く行こう」
一瞬で切り替え歩き出した
「ヒロの嘘つきー、蜘蛛なんて、食べれるわけないじゃん!」
3階層目はレッドスパイダーという50cm
ぐらいの蜘蛛だった
魔石か糸しか取れないのでレイナは激怒
直ぐに下に向かおうと提案
逆に自分はこの糸を錬金術で強化して、防具であるコートを生産職に作って貰おうと
思っていたので出来るだけ狩りたいと懇願
結果糸が100個集まるまで手伝ってもらい
下に降りることになった
そして第4層は
「ゴブリンかよ」
当然食べられるわけもなく、
魔石しかドロップしないので
この階層は2人ともテンションが低く
直ぐに下に降りることになった
「ついに最下層、この先にボスが居るんだね」
ダンジョンの最下層はセーフルームと
ボス部屋のみの造りになっており2人は
セーフルームの方で休憩していた。
「よーしボスもサクッと倒しちゃうぞ」
さっきまでテンションが低くかったレイナも
ボス戦ということで、元に戻っている。
「そんなに強くないだろうが、油断はするなよ、それで怪我なんてしたら笑いもんだぞ」
「わかってるよ、よーし行こー」
レイナがボスの部屋に続くドアを開ける
「オークか、今まで出てきた魔物より段違いの敵だな」
「そうだね 、それにオークの肉は美味しいって聞いたよ、今夜はオークステーキだ!」
レイナは肉がドロップするのでテンションが最高潮だ
「じゃあ、俺も新しい魔法使ってみますか。〈マヴロス ポリヴォーロ 〉」
オークに黒い弾丸の雨が降った。
オークは避けきれずにドロップに変わってしまった。
「ねえ、ヒロ ?ボス戦だーって気合い入れたのにこれはあんまりじゃない?」
レイナはボスに攻撃できなかったので少し
不満そうだ。
「落ちつけレイナ、神様がくれたギフトは
能力だけじゃなくて、このタイミングで
役立つアイテムもくれたんだよ。」
読んでいただきありがとうございます。
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