第3話 レイナの結婚観とまさかのスマホ

「ねー、ヒロ、あの姫様はどうするの?」

ステータスカードを受け取り、正式な

学園の入学手続きをする為、事務棟に

歩いている時、当然のようにさっきの話に

なる。

「正直よく考えてなかった。今になって

反省してる」

「はあー、ヒロって意外に考える前に、言葉に出しちゃうタイプだよね」

「はい、ほんとすみませんでした。」

「別に怒ってはないよ、最初から、ヒロのお嫁さんが私一人だけって無理だと思ってたし」

レイナの衝撃発言、俺ってそんなにタラシに見える?

「何、タラシに見えるって顔してるのよ

姫様の時は完全にタラシだったけど

それだけじゃないよ、ヒロなら安定して

お金稼ぎそうだから複数人お嫁さん貰うだろうなーって思ってただけ、ギフトも

あるから思ってたより増えそうだけど」

そういえばここは異世界だったまだ

日本人の感覚が残ってるのでちょっと戸惑う

でもよく考えるとレイナがいるのに姫様

口説いてるんだよなー、日本人の感覚が〜

とか言いながら、凄いクソ野郎じゃね俺

「大丈夫?凄い顔してるけど」

「いやー、レイナがいるのに、唐突に姫様口説き始めて、今さらながらクソ野郎だった

なー俺って」

「最初に言ったけど、お嫁さんが増える分には構わないよ、ただ結婚するつもりないのに口説いたいとかは許さないから。」

「肝に銘じておきます。」

「後、妻になる人は、皆平等に愛する、

これが一番大事、出来ないのに増やすのも

許さない」

「おっしゃるとうりです。」

俺、だいぶ信用なくない?

「ねえ、レイナ、俺ってそんなにお嫁さん増やしそうに見える?」

「うん」

すごい笑顔で即答される。

「ヒロが増やすというよりは、押しに弱いから、グイグイこられて増やしそう」

確かに自分でもそう思う

「まあ、ちゃんと平等に愛してくれるなら

私は文句ないよ。よっぽど多くない限り」

「姫様と護衛さんに関しても、嫌いじゃないんでしょ」

「割と好みのタイプです。」

もう正直に答える

「なら問題ないね、今度からは気をつけてね、あ、事務棟が見えてきた」

事務棟が見えてきて、話も一段落したので

ひとまずこの話は、終わりとなった。

「ようこそ、事務棟へ、制服を着てないという事は、正式な入学手続きですね

こちらへお願いします」

事務の人に誘導され席に着く

「では、ステータスカードをこちらの機械に触れさせてください」

といいスマホが前に置かれる

「これ、なんですか?」

レイナが質問する、俺も気になる

「これはスマホと言って学園のみで使える

便利アイテムです」

名前そのままかよ

「どんな機能があるんですか」

俺が心の中で突っ込んでる間にレイナは

冷静に質問している

「スマホを持ってれば学園内なら仮想通貨を使って現金を持ってなくても買い物できますし、登録しておけば、スマホどうし

文章を送ったりできます」

「仮想通貨?なんでお金持ってないのに買い物できるの?」

「簡単に言うと学園にお金を預けるとその

金額が表示されて、使うと表示された金額が減ってて感じでややこしくなってきた。

あれだお金がスマホに入ってると思え」

「極論その通りかと」

「うーん、何となくわかったかも」

「使ってみればわかると思うぞ」

「そうだね」

「では、簡単に使ってみましょうか、

まず、スマホの所有者登録をお願いします」

スマホにステータスカードをかざすと

光出して画面に自分の名前が浮かび出した

「それで登録完了です。キャッシュという所をタッチして下さい。お二人共0ゴールドと書いてありますね?」

0ゴールドになっている

「事務では現金を仮想通貨に、

その逆も可能です。どちらか変換されますか?」

「じゃあ私お願いします。」

「10万ゴールドですね、かしこまりました。これでレイナさんの方は10万Gと書いてあるはずです。」

「ほんとだー」

「これで10万G分買い物が出来ることになります。事務では便利アイテムなどの販売もしています。買い物もされてみますか?」

「初心者用の杖、ありますか?」

「ヒノキの杖で1000Gですね」

「それでお願いします」

「そうしましたら、レイナさんは

キャッシュを開いてください」

レイナがキャシュを開くと事務の人がスマホをかざす、するとレイナのスマホからピロンと音が鳴る

「これで完了です。丁度1000G減ってるはずです。」

「ほんとだー、使ってみたらわかったよ」

「それは良かったです。因みに素材とかを

売却する場合今と同じ感じで出来ますので

事務棟迄お越しください」

「最後にお2人は希望する科はございますか?」

「攻略科で」

ダンジョンを攻略する為に転生したのだそれ以外ありえない

「私も攻略科で」

「お二人共攻略科ですね、ヒロさんの方は

武器とか大丈夫ですか?」

「ギフトがありますので」

「なるほど分かりました。質問がなければこれで終わりなのですが、なにかございますか?」

「そうだ、アリシア殿下から手紙を受け取りまして、こちらです」

「え、殿下の手紙ですか、

中を拝見しても?」

「はい、大丈夫です」

事務員さんが封を開け内容の確認をする

「はあー、手紙最初に出してくれても良かったんですよ?」

「いやー、タイミングがつかめなくて」

「まあ良いです 、既に一般寮に

運び込まれたおふたりの荷物を貴族寮に移動させておきます、ですので直ぐに寮に入ることは出来ません。大丈夫ですか?」

「大丈夫です、この後は練習場に行く予定でしたので、レイナもいいよね」

「いいよー」

「では、第1練習場を使いといいですよ。

スキルを習得する1年生の為に解放してますので。」

「教えていただきありがとうございます。」

「それと入学式は2ヶ月後、2ヶ月後の

Lvでクラスが分けられますので頑張ってください」

「「ありがとうございます。」」

2人でお礼を言い事務棟を後にした。


読んでいただきありがとうございます。

次回訓練を挟んだ後ようやくダンジョンに潜ります。ここまで長かった。


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