第2話 学園に到着そして教会の洗礼

「ヒロ起きてー、もうすぐ着くよー」

「ん〜、やっと着いたのか、長かったなー

ここまで」

何もすることがなく、7日間ただ馬車で

揺られるだけ、元日本人としては、

とても辛い。

今度移動する時には、暇つぶしグッツを

買うか、作るかしよう。

「それにしてもデカなーダンジョン学園

全体図が全くわからん」

「そりゃそうだよ、攻略科、生産科、

採集科、農業畜産科、ってあって各科

ごとに校舎が会ってそれにダンジョンも

あるんだよ、広いに決まってるよ」

何か色々科があるんだなーと思っていたが

ギフトは運、スキルだって適性が無いと習得

出来ないのだ。

戦闘系が得られるか分からないのに攻略科

しかなかったら大問題だろう。

「で、まずは洗礼を受けて、

ステータスカードを貰うってわけか」

「貰わないと始まらないからね。

魔法系のギフト貰えるといいなー」

「ギフトなんて貰えること

自体少ないんだぞ?魔法系スキルに適性が

あればいいな、ぐらいに思っておいた方がいいと思うぞ。」

「また夢のないこと言ってー」

でもダンジョンを一緒に攻略するなら、

役に立つギフトは持ってて欲しいな

出来るなら、彼女が望む魔法系で

(お主に惚れてる彼女なら、問題ない

じゃろう、魔法神に言っておこう)

「はぁ⁉️」

「突然どうしたのヒロ、道のど真ん中で

凄い目立っちゃてるよ」

突然、統括神様の幻聴が聞こえてきて

焦ってしまった、落ち着かなければ

(幻聴じゃないぞ、あれじゃ、今お主の脳に直接語りかけておるってやつじゃ、お主も声に出さずとも念じれば、しっかり会話が出来る)

(ファ〇チキ下さい)

(ここは異世界じゃ)

ちょっとのってくれた統括神様優しい

(ふざけてないで本題じゃ、彼女にギフト

を与える以外にお願いがあっての)

(えっ、ほんとにギフトくれるんですか!)

(わざわざそんな嘘、つかんよ)

(そりゃそうですよね、ありがとうございます。)

(気にするでない、それでお願いと言うのが

タイミングのいい時に教会に来て欲しいのじゃよ)

(それだけですか?わかりました、早めに行きます)

(無理せんで良いからの、じゃあまたの)

そう言うと声は聞こえなくなった。

またのって事は、まだ話したり、あったり機会があるわけか。

まあ、この世界の神様は基本いい人(神)っぽいし構わないか

「ねえ、大丈夫?大声出したと思ったら

急に黙っちゃって、体調悪いの?」

「ああ、大丈夫寧ろ絶好調だ、よーし

レイナ魔法系のギフトもらいに行っちゃうぞ」

「さっきまでギフトなんて運だって

言ってたのにどうしちゃったのいきなり」

レイナの手を取り洗礼をしている講堂に走り出す。

「到着」

「はぁはぁ、ほんとにどうしちゃったの」

「よーし早く洗礼受けてこい、魔法系の

ギフト貰ってこい。」

「早くって言ったって、前に人も

居るんだよ」

「いや、私も彼がそこまで言う君にギフトが貰えるか気になる、前を譲ろう」

「宜しいのですか、殿下」

「で殿下ぁー、申し訳ございません、彼

突然こんな感じで、普段はいい人なんです。」

「フラン何もバラす必要はないだろう」

「すぐにバレることです」

「はぁ、別に気にしないでくれ。

先も言ったが、私も気になったんだ、

前を譲る代わりに、気に立ちの

ステータスカードを見せてもらう、それで、どうだろう?」

今ならギフト以外はみんな一緒見せても

そこまで痛手にはならない

寧ろ王家と仲良くできるかも?

「わかりました。それでお願いします」

「えー、なんでヒロが決めてんの、もう

どうなっても知らないからね」

そう言って個室に入っていった。

「随分、自信があるんだな、ヒロと言ったか?」

「はいただの村人なので家名はありません」

「そうか、私はアリシア キアノス第4王女だ」

「私は、護衛のフランソワ ラディースです。」

自己紹介をしていると個室のドアが開く

「レイナ終わったみたいだな」

「うん」

レイナがどこか上の空になっている

「ステータスカード早く見して」

「はい」


レイナ


ジョブ 大賢者の卵

ステータス

Lv1

HP 50

MP 100

STR 5

VIT 10

INT 50

DEX10

AGL 10

LUK 10

ギフト

「大賢者」


スキル

無し


「ほんとに魔法系のギフトを授かるとは」

「しかも大賢者ですか」

「王宮で、筆頭魔道士である、じいだけ

だなこのギフトを持っているのは」

「じゃあ、次俺の番ねー」

そう言って個室に入っていく

「なんの躊躇も無く入っていったな」

「ですね」

入ってからすぐに出てくる

「早くないか?」

「貰ったら確認もせず、出てきたので」

「凄い自信だな」

「ステータスカードです」



ヒロ


ジョブ 創造錬金術師

ステータス

Lv1

HP 50

MP 100

STR 5

VIT 10

INT 10

DEX100

AGL 10

LUK 10

ギフト

「黒血」「創造錬金術」

「アイテムボックス」


スキル

無し

え、ギフト1つ増えてる!くれるのは

嬉しいがさっき教えてくれれば良かったのに

(ドッキリじゃ、アイテムボックスには

中身もあるからの確認するのじゃぞ)

言うだけ言って反応が無くなった。どうやら帰ったみたいだ

「3つもか、フランアイテムボックス以外

聞いたことあるか?」

「いえ聞いたこともございません」

「ヒロよちなみにだが効果を聞いても?」

「流石にそれはご許し頂けると」

「だろうな、無理に聞くつもりは無い安心してくれ」

「それとこれを、この後事務に行く時に渡すといい」

「これは?」

「簡単に言うと、あなた達を一般寮では無く、貴族寮に移すべきって書いてある

有用なギフトが絡むと、何が起きるか分からないからな、貴族寮の方が警備が厚い」

「わざわざそんな素晴らしいものを

ありがとうございます。」

「別に貸しだとか見返りよこせとか

言うつもりない、気にするな

それに学園が2人のギフトをしったら、直ぐに貴族寮に移されるだろう」

「ですが 、殿下からという方が面倒事が減るでしょう?」

「実力主義のこの王国では、私が結果を

残せないと、意味の無いものだがな」

「お二人に、ギフトが与えられるよう

微力ながら祈らせていただきます。」

「ヒロが祈ってくれるなら、本当にいい

ギフトが貰えそうだ」

「では、自分たちはそろそろ事務に行こうかと思います。」

「ヒロにレイナよ今回の出会い大変良いものであった。」

「ありがとうございます。」

「あ、ありがとうございます。」

あ、空気だったレイナが喋った

「レイナもようやく話してくれたな」

「殿下と話すとなると緊張してしまって

話の意味が全然分からなかったですし」

「そうか、じゃあ今度は

お茶をしながらゆっくり話そう」

「それと私のことは、シアと呼んでくれ

親しいものは皆そう呼ぶ。」

「お茶会、楽しみにしてますね、シア様」

「ほんとに愛称で呼ぶとは、レイナは

凄いな」

「え、ヒロ呼んじゃダメだったの」

「会話するのも緊張するって言ってたのに

愛称呼びはするんだなーって」

「た確かに、ごごめんなさい殿下」

「気にする事はない、読んで欲しいから

愛称で呼んでくれと頼んだんだ。」

「私からもお願いします。殿下は

お2人と仲良くなりたいと思っているようなので。後私も愛称でフランとお呼びください」

「わかりました。シア様、フラン様これからよろしくお願いします。」

「ああ、よろしくなレイナ」

「よろしくお願いします。私は様ではなく

呼び捨てで構いませんよ。」

「よしレイナ、挨拶も終わったみたいだし

そろそろ事務に行こうか、同学年の友人が出来たみたいで良かったな。」

「ヒロは読んでくれないのか,,,」

あれ、思った以上に落ち込んでる

「あーあ、いけないんだ〜、シア様を落ち込ませるなんて」

「そうですね、私もシア様が話を無視されて、落ち込んでいると国王様に報告が必要になってしまいます。ちなみに国王様はシア様のことを大変可愛がっておいでです。」

「別に無視したとかじゃなくて、

レイナはまだしも、男である自分が愛称で

呼ぶのは不味いのではと?」

「確かにシア様も私も家族以外には愛称で読んでいいと言った男性は居ません。

ですが王国は実力主義です。ヒロ様であれば問題ありません。」

「モテモテだねーヒロ」

「ああ、シア様が部屋の隅で体育座りを初めてしまいました。」

ああーどんどん状況が悪化してく

もうどうにでもなれー

「まずフランさんなにか、今度埋め合わせするので今回は、許してください」

「わかりました、今回はそれで手を打ちます。ですがシア様はどうするのです。

今回は手伝いませんよ?」

はあーやるしかないか

「シア様?機嫌直してください」

「なぁに、フランに脅されて、私のことを愛称呼びするヒロ」

結構根に持たれてる

「違うんだよシア、やっぱり俺が男だから呼んでいいのかって思っちゃってね」

「シ、シア!」

呼び捨てで呼ばれシアの顔が真っ赤になる

「レイナさん、ヒロ様って実はタラシですか?」

「村にいる頃は、そんなこと無かったよ」

外野が何か言っているが無視だ。

「これからも、シアと呼んでくれるなら

今回は許します」

「流石に他に人がいる時は、許してくださいね」

「わかってる、かわりにこの4人の時は絶対だからな」

「わかりました」

この後レイナに何言われるか分からないが

取り敢えず乗り切った

「流石にこれ以上は、時間がなくなってしまうので、ジムに行きますね」

「そうだな長々と済まなかった。」

「ヒロ様、シア様のことよろしくお願いしますね」

「俺が結果を残せたらですよ?」

「本当か!!聞いたからな、後から言ってないとかなしだからな」

「モテモテだねーヒロ、後で2人っきりで

お話しようね。

シア様、フランさんもお茶会楽しみにしています。」

レイナと手繋ぎ講堂を出ていく

~~~シア、フラン視点~~~

「なあフラン」

「どうしたのですかシア様」

「ヒロ大丈夫だろうか」

「死にはしないんじゃないですか?」

「やっぱり心配だ」


読んでいただきありがとうございます。

後2、3話以内にはダンジョンにも潜れると思います。

今回以降当分ヒロインは増える予定ないです。

(死神様を除く)

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