第129話 全てが夢のように。−5

「…春日。」

「うん?」

「ここ…病院だよ?」

「だから…?」

「だからって…」


 ダメだ…なんか変なスイッチが入っちゃったみたいだ。見上げた先輩の顔は本当にソレを欲しがっている、真っ赤な顔とくっついている体から心臓の音が激しく感じられた。


 人の感情がしっかり伝わった。

 先輩の気持ちに答えたい、けど…俺の初めてはこんな場所で終わらせたくなかったからもっといい場所に連れて行きたい…

 後、指輪も渡したい。その時の俺にはなんでもできる確信があった。


「春日、ここじゃ無理。」

「なんで…」

「これで許してくれる…?」


 先輩のブラウスの中に手を入れて胸を触る。


「ひゃっ…」

「ここかな…すっごく激しい音がしたとこが…」

「ううん…」

「外していい?」


 俺の手に触れるのを感じている先輩が自分の人差し指を噛みながら頷く、それでも反対側の手はずっと俺のモノを握りしめて離してくれなかった。


 親指と中指でホックを外して、中身をなでさする。


「…」


 ちゃんと顔を見られない…とても恥ずかしくて、今精一杯勇気を出しているんだ。柔らかくてとても暖かい胸を揉みながら先輩に口付けをする、喘ぎ声しか出せない先輩の口から唾液が垂れていた。

 そして手のひらから感じられる乳首をいじったら先輩がさらに強く指を噛んでいた。


「春日…」

「うん…」


 片手で首筋を先輩に見せながら話した。


「綺麗指が傷つくよ、こっちを噛んで…」

「ハルを…噛んだらハルが傷つくじゃん…」

「大丈夫、彼女のからいただいた首輪って感じでいいよ。」

「ほ、本当…?」

「その癖は悪いよ…」


 そして人差し指で乳首をいじってる間に先輩は思いっきり俺の首筋を噛んでいた。最初は痛かったけど目を閉じて感じている先輩の顔を見ていたらなんとなく安心してしまう。


「テーブル…邪魔…」


 床にテーブルを置いた先輩がブラウスとブラを脱いで、俺を横たえた。病衣を脱がせた先輩の手は俺の体を触りながら下のモノに向けている、そして目を合わせた先輩が言った。


「目を閉じて…」

「…うん。」


 唇の感触が感じられる同時に先輩が俺のモノを上下にふっている。とても激しくて真っ白になる頭はもう考えるのができなかった、ほぼ本能に近いこの行為はとても気持ちよくて幸せな時間だった。

 

 春日…


 やはり…止めるのはできないな、もう体が先輩を欲しいと言ってる。適当に疲れたらやめる気だったけど、服を脱いだ先輩は本気でやろうとしていた。それを見て、俺は…何も言えなかった。言いづらい…実は俺もやりたいんだ。


 ベッドの上で半裸の姿をしている二人、かけている布団の中から絡み合う体。


 唇を離して俺を見つめる先輩はモノをふるのをやめられなかった。


「はあ…はあ…」

「ハルの顔、可愛い…そんなに気持ちいいの?」

「うん…」

「でもここで出しちゃダメだよ?」

「…うん。」


 なんとなく「うん。」って答えてしまった。

 少し疲れた先輩はモノを離して俺の上に乗る、首筋に残された歯形を見る先輩は指で丸く円を描きながら嬉しそうな声で話した。


「これ似合ってる…」

「何が…」

「本当に首輪みたい…」

「すごく興奮してたよ…春日。」

「うん…キスしよう。」

「うん。」


 横たわったままするキスって先輩に征服されるような気がした。お互い半裸の状態だから先輩の胸の感触と温もりがしっかり伝わっている、そして思わず先輩の胸を揉んだ俺の手は下半身まで下がっていた。


「ううん…そこ…」

「だめ?」

「ちょっと…恥ずかしいかも…」

「なんで?」

「…」

「嫌だったらやめようか?」

「大丈夫…」


 そう言った先輩は途切れたキスを続けて、俺は先輩のアソコに手を入れた。


「はあ…気持ちいい…」

「春日…なんかここ…ネバネバするけど…」

「…知らない、知らない!聞かないで!」


 中指で優しくアソコを触っていた。


「はあっ…!はあ…」

「女の子はよく分からないけど…ここをこうしていい?」

「うん…うん…優しく…して…」

「痛くない…?」

「うん…全然…気持ちいい…」


 俺を抱きしめる先輩は頭を胸に乗せて触れる感触を感じていた。


「ハル…」

「うん?」

「姿勢が不便なの…」

「そう?」

「ハルが背もたれに寄りかかって…私がハルの上半身に寄りかかるから…」


 なんか具体的のオーダーですね…先輩。


「スカートもパンツも邪魔…!」

「え…?」


 ベッドに座ってスカートを脱いだ先輩は床に投げ捨てる、スカートを脱ぐ時、先輩の脚が見えるようになって思わず細くて長い脚にぴったり合うニーソックスだと思った。


 そして俺の前でパンツを脱ぐ先輩がそれを投げ捨てず、俺に見せてくれた。


「これどーするの…?」


 アソコの部分が濡れていた。


「…知らないよ。」


 目を逸らして照れる俺を見て笑う先輩。


「フフフッ…可愛い。」

「何よ…」


 俺に寄りかかる先輩が振り向いて目を合わせた。


「ハルに私の全部をあげる…」

「いきなり何を…」

「そう決めたから…」


 そしてキスをする先輩の体を愛撫する。

 右手はアソコに置いて、左手は胸を揉んでいた。胸を揉みながら指で先輩の乳首をいじる。感じる時に少しずつ震える先輩の体を俺に密着させてアソコに中指を入れた。


「ひゃっー!」


 唇を離して声を出す先輩。


「ごめん…痛かった…?」

「な、なんでもない…なんでも…」

「指…抜いて、普通に撫でてあげようか…?」

「ううん…そのままでいい。」


 ゆっくり中指で先輩のアソコに入れたり抜いたりして、他の手は上半身を全体的に触っていた。感じるその顔はとてもエロくて言葉にできないほど、先輩は喘ぎ声を出しながら感じていた。

 しばらく先輩の体を愛撫していたら、もう我慢できない先輩が体を振り向いて話した。


「入れて…」

「…」

「ハルも…もう我慢できないでしょう…?」

「うん…」


 もう我慢できない…

 どこでやっても先輩とのセックスってことは変わらないから…


「春日…入れるよ…」


 少しずつ先輩のアソコに入れて、なるべく優しくしてあげたかった。


「あ…あ…いたっ…」

「痛い…?」


 その時、外から誰かノックと同時に俺の名前を呼んでいた。


「加藤くん…?起きてますか…?」

「よーっ!はーるきー!」


 まさか友達が見舞いに来たのか…

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