私の右隣 β
いつも隣に、誰かが、いてくれる気がする。風邪をひいてつらいときも。脚をぶつけて転んだときも。ごはんのときも。寝るときも。誰かが、いてくれる。だから、寂しくない。大丈夫でいられた。
ずっと、ひとりで生きてきたから、ひとりでいることを不思議には思わない。生まれたときからひとり。仕事も、日常も。ひとり。でも大丈夫。誰かが、いる。わたしの右隣。いつも、わたしを支えてくれる。
世界が違うのかもしれない。なんとなく、そんなことを考える。じつはこことは別の世界、よく似た場所があって。そして、そこから誰かが、わたしを助けてくれている。見えないし、ふれることもできないし、わかりにくいけど。見ていてくれる。それだけで、なんとなく安心する。
今日もひとりで生きる。でも、寂しくない。大丈夫。大丈夫。ひとりだけど、ひとりじゃない。
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