ヒストリーリピート
その日、家に帰ると……そこには……。
俺は大きく目を見開いた。
身体が血まみれで倒れている玲と……ナイフを握りながら……「ごめん、ごめん……」と涙を流している夜空がいた。
「え……なんで……」
ぁあ〜、やっぱり、神様、俺に幸せはダメなんですか?
いつ、どこで、何をしたんですか……一体俺は……。
○
俺には学年一の美少女で自慢の幼馴染の彼女がいる。
名前は岸木玲。
玲とは小学生の頃から付き合っている為、今じゃ家族みたいな存在だ。
そして、今はデートの帰り道だ。
「なぁ? 玲……?」
「ん? ……どうしたの?」
「俺たちさ将来、うまくやっていけるかな?」
「何言ってんの?(笑) 私たち、まだ高校生でしょ?」
「確かにそうだけどよ〜」
確かに俺たちはまだ高校生。
先のことなんて一切分かりやしない。
でも……あの日、俺は玲にこう言った。
「将来、結婚してください!」と……。
そしたら、玲は「まだ、子供だからそういうのはね? でも、付き合うなら……将来、またそうやっていってきたら嬉しいなぁ」と言ってくれた。
だから、玲がその気なら俺は将来、玲と結婚したい。
「なぁ、玲?」
「ん〜?」
「玲はさ俺と結婚したい?」
すると、玲は一切の戸惑いもなく……。
笑顔で「当たり前じゃん」と言った。
その笑顔はまるで天使のようだった。
改めて玲が学年一の美少女であることを認識した。
「じゃぁ! また明日ね!! 旦那さん」と笑顔で言う玲。
その言葉に俺は顔をリンゴのように真っ赤にした。
「だ、旦那さんって……」
「何恥ずかしがってんの、嘘嘘、冗談だって。まぁ、将来のことなんてわからないや……」
そう言う玲の顔はどこか寂しそうだった。
「でもね、私は優斗と結婚したいや」
やっぱり、俺は玲が好きだ。
俺の心は玲といるとどんどんと玲で埋め尽くされていく。
「俺もだよ。だからさ、玲? 絶対に浮気するなよ?」と俺は冗談半分で言った。
玲が浮気なんてするはずがない。
しているなら、すぐに俺は気づくはずだ。
そのくらい、俺は玲のことを見ている。
玲は後ろで腕を組んで、俺を見て。
ニコッとした顔で「するかよバーカ!!」と言った。
「お、おう……」
「それより、優斗こそ私以外の女と付き合うなよ〜!!」
「当たり前だ!!」
俺はきっとこの先、玲以外に好きなる人は現れないだろう。
だって、彼女は自慢の幼馴染だもの。
「じゃぁね、また明日、学校で!!」
「おう!!」
そう言うと玲は歩いて帰っていった──。
やっぱり、俺は玲が大好きだ。
○
家に帰ると玄関の前には……。
「遅い、玲……」
スマホをいじっている翔悟がいた。
「ごめん、ちょっと優斗とね……」
「んなの、途中で帰ってくれば良かったじゃねぇかよ?」
私は優斗が好きだ……。
「で、でも……優斗が……」
すると、翔悟は私に近づき右手で私の顎をカクリと上げた。
そして、私の口に舌を入れて厚くキスをする。
「優斗と俺の身体どっちが好きだよ?」
そんなの……優斗に……。
「翔悟……」
戸惑いも無く口が勝手にそう動いた。
何で何だろ……。
「だろ? ならさ、早くお前の部屋行こうぜ?」
「ううん……」
「今日は親遅いんだろ?」
「そうだよ……」
「ならさ? 今日、俺を待たせたこともこみとして三時間コースだな!!」
身体が翔悟に染まっていくのが怖い……でも……。
「四時間❤️」
もう、止まらない……私の身体は──。
「四かよ……も、もつかな……」と困った表情をする翔悟。
「ほら、早くイこ!!」
「まぁ、ヤってみるか!!」
私はニコリと笑い、翔悟の腕を掴んで家の中に入っていった──。
翔悟とすると何もかもがどうでも良くなる。
優斗への罪悪感。
そんなものですら、どこかへ飛んで行く──。
「なぁ? 玲……」
「な〜に〜ぃ?」
「お前はやっぱり、最高のセフレだわ」
ごめんね、優斗……。
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ご覧いただきありがとうございます!!
これにて本当に『学年一の美少女で自慢の幼馴染が親友に寝取られたので復讐します!』はおしまいです。
最後まで読んでくださった方々、ブックマークや星を付けてくださった方々へ心から感謝します。
元学年一の美少女で自慢の幼馴染は元カレ(俺)を寝取り復讐します! さい @Sai31
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