結 愛してる

 その後、私と優斗は家に帰るとすぐにベッドでした。


 やっぱり、私……優斗が好きだ。

 もう、私、優斗じゃなきゃ気持ちよくならないや。

 それはきっと優斗も同じだ。

 

「ねぇ、優斗……?」

「ん? どうした?」

「優斗は私と夜空としてどっちの方が気持ちよかった?」


 すると、次の瞬間、優斗は私に舌を入れてキスをした。


「そんなの玲に決まってるじゃん」

「ねぇ、もっとしよ」


 それからはとにかくたくさんした。

 とにかく気持ちよかった。

 途中からは脳が溶けそうだった。


 それは、翔悟とした時には味わえない……ほんとの『愛』があったからだ。


 結局、その日は夜空は来なかった──。



 すでに太陽は登り、窓から光が差し込んだころ……。


「やべ、寝落ちしてた!!」と優斗は慌てて起きて服を着始めた。

「ん……? どうしたの?」とその様子に目を覚ます私。

「今日、仕事だって……やべ……」

「馬鹿じゃん……」とクスッと笑う私。

「だって、気持ちよかったから……」


 そう言うと私に行ってきますのキスをして優斗は出ていった。


「大丈夫だよ、これからは毎日、ずっーと出来るから」


 私はスマホを見るが──。



「既読なしかぁ……でも、七年前にがやったことと同じことをしてあげる」


 っと、その前に子供達を保育園に……。



「ふぅ〜、よし!!」


 子供達を保育園に送り帰ってきて、私はソファーにスマホを見ると──。


「既読ついてる」


 私はニヤリと笑ってスマホの画面を消し……。


「はははははは!!」と腹筋が痛くなるほどに笑った。


 やっと、やっと、やっと……優斗は私の物になる……。

 これで、これで……。


 そう思うと目からは涙が溢れ出した。


「あれ? ……」


 そっか、嬉し涙か。

 ねぇ、夜空? あなたはどれだけ地獄に落ちてくれる?

 ねぇ!!!!


 すると……勢いよく、玄関の扉が開いた──。


 来た❤️。


 そして、リビングに……。


「久しぶり、


 夜空が来た──。


 ハァハァととても息が荒いところから慌ててきたんだなぁ……。


「なんで、玲が……」とその場で両膝をつける夜空。

「ひどいよ、久しぶりに会ったのにさ? なんでって……」

「ねぇ、優斗としたのは、冗談だよね? ね!?」


 私はしゃがみ、夜空と同じ目線になって。


「ほんと❤️」と言った。


 次の瞬間、夜空の目からは涙が溢れ出した。


「私さ、記憶が飛んでた時の出来事を思い出したんだ。すべてのが夜空ってこと分かったんだ。なんで、そんなことしたの?」

「そんなの、私が優斗を愛してたからよ!! 玲、あなたには分からないでしょうね!! ある日、私を鳥籠から出してくれた優斗をどれだけ愛しているか!!」


 だまれ、だまれ。


「だって、あの時のあなたは翔悟のを愛していた」


 だまれ、だまれ、だまれ。


「そんなあなたが優斗と一緒にいられるはず……」

「黙れ!!」と私は夜空の顔をビンタした。


 ピシンとリビング中に響き渡る。


「ねぇ、昨日もね今日の深夜までずっーとしてたんだよ? 今までだって優斗とセフレだった。そんだけ、優斗は私を愛してる。ねぇ? あなたにわかるの? 優斗の本当の心が!!」と私は怒鳴りながら夜空にスマホを見せた。


 目を大きく見開く夜空──。


「え? ……」

「七年前にあなたがしたこと丸々、私がする」


 そう言うと私は動画を……昨晩、優斗とした動画を再生した。


 リビング中に響く私の喘ぎ声。

 そして、イヤらしい音。


 すると、夜空は涙と鼻水でひどい顔になって。


「ア"ア"ア"ア"ア"ア"ア"ア"ア"ア"ア"ア"ア"ア"ア"ア"ア"ア"ア"ア"、聞きたくない、聞きたくない、ア"ア"ア"ア"ア"ア"ア"ア"ア"ア"ア"ア"ア"ア"ア"ア"ア"ア"ア"ア"ア"ア"ア"ア"ア"ア"ア"ア"ア"ア"ア"ア"ア"ア"ア"ア"ア"ア"ア"ア"ア"ア"ア"ア"ア"ア"ア"ア"ア"ア"ア"ア"ア"ア"ア"ア"ア"ア"ア"ア"」と必死に叫び出す。


 まるで、昔の私みたいで可愛いなぁ……。


 だから、私はイヤホンを取り出して夜空の耳につけ、大音量で流した。

 

「ア"ア"ア"ア"ア"ア"ア"ア"ア"ア"ア"ア"ア"ア"ア"ア"ア"ア"ア"ア"ア"ア"ア"ア"ア"ア"ア"ア"ア"ア"ア"ア"ア"ア"ア"ア"ア"ア"ア"ア"ア"ア"ア"ア"ア"ア"ア"ア"ア"ア"ア"ア"ア"ア"ア"ア"ア"ア"ア"ア"ア"ア"ア"ア"ア"ア"ア"ア"ア"ア"ア"ア"ア"ア"ア"ア"ア"ア"ア"ア"」と更に大きな声で叫ぶ夜空。


 そうそう、それでいいんだよ。

 それで。


 その後、私は夜空が叫び絶望する姿を笑いながら見た。

 そして……動画が終わり夜空からイヤホンを外すと夜空は虚ろな目をしながらその場でモゴモゴと何かを言っていた。


 私は夜空の顎を片手で掴み、ハンカチで顔を拭いてあげた。


「そんなに泣くと綺麗な顔が……」


 そう、あの時のように──。


「ア"ア"ア"ア"ア"ア"ア"ア"ア"ア"ア"ア"ア"ア"ア"ア"ア"ア"ア"ア"ア"ア"ア"ア"ア"ア"ア"ア"ア"ア"ア"ア"ア"ア"ア"ア"ア"ア"ア"ア"、殺す、殺す、殺す……」

「何、殺すって? できないくせに……」


 目を離した、次の瞬間──。


「うっ──」


 腹部に激痛が走る。


 何……。


 私は腹部を見ると……。


「残念」と笑っている夜空が……。


 私はその場で吐血して倒れた……。


「もしかして……」

「そうだよ? バッグに……ね? ねぇ、玲……?」と倒れている私の顔を踏みつけて……。

「うっ──」


 熱い。

 とにかく、腹部が熱かった。


「私ね? 元から壊れてるの? あの、七年前からね」


 そう、夜空は笑顔で言った──。


 そっか……そうだよね……だって、私が原因で壊れたんだもんね……。


「ねぇ? 玲?」

「…………」

「私ね? 玲のこと愛してるよ」


 そう、夜空は泣きながら言うと私に舌を入れてキスをした──。


「まじぃ、血の味……」


 はは、当たり前じゃん……。


 そして、私の視界は真っ暗になり……倒れた。


 ごめんね……優斗……。

 結婚できないや……。

 でもね、優斗……私……来世でこそ、優斗と結ばれるから……待っててね。

 『愛してる』から……ね。


───────────────────────


 後一話、子供達の話を描きます。


 ぜひぜひ、こちらの『【完結】学年一の美少女で自慢の幼馴染が親友に寝取られたので復讐します!+ 【番外編】』の第一・二章を読んでくださると幸いです!

 

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