書き捨てポエム

@Natori_Tubaki

第1話 死

初っ端から死なんてわたシはひねくれているなあと思う。

でも一生涯人を殺さない人こそいれど一生死なない人は今のところいない。

だから人にとって「死」は一番身近であるべきだと思う。

だから一番最初が死なのは必然なのかもしれない。

死とは何か、それは今までその人のしてきたことが全て止まること。

全部全部、その人も周りの人の時まで止めてしまう、もしかしたら一緒にいた犬やら猫やらの時も止まっているかもしれない、わたシにはわからないけれど。

そんなこんなでいいイメージの保たれづらい死だけれど、私は意外と木になっている。

怖いもの見たさかもしれない、最近眠れないことに悩んでいるからかもしれない。

どうシテかはわからない、なぜだろう、わからなくてもまあいいと思う。

わからなかろうがわからかろうがみんなそのうち時が止まるのだ、来て欲しくても来て欲しくなくても変わらない、今の所遅かれ早かれみんなに来るのだ、みんなわかるのだ。

喪失かもしれない、消失かもしれない、転生の可能性もある、はたまた停止の可能性もある。

どうなんだろう、どうなるんだろう、止まるのか進むのか曲がるのか戻るのか、

気になる、気になる、気になる、だからといって自分の首に紐を巻くのは飽きた、苦しいだけだった、飛び込む勇気もない、薬だってきっと吐き出してしまうだろう、割腹なんて考えたこともない。

そんな人間だからわからないのだと思う。

でもまあそれでいい、死に関しては誰でもそのうちわかるのだ、明日かしら、一年後かしら、何十年先かしら、わからないけど、それもまあそれでいいだろうと私は思うのです。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

書き捨てポエム @Natori_Tubaki

★で称える

この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。

フォローしてこの作品の続きを読もう

この小説のおすすめレビューを見る

この小説のタグ