第6話 女子高生の煙
ある日、パートのおばちゃんの一人に仕事の後にうちに寄っていかない?
と誘われた。
彼女はさゆりんとは別の友人、京子のお母さんで私たちにいつも親切にしてくれた一人でこのバイトは京子のお母さんが紹介してくれたのだ。
お母さんは綺麗で色っぽい人だった。
ちょっと古いアパートの薄暗い部屋に入った先には、京子が薬局のバイトから帰宅していてタバコを吸っていた。
私は凍りついた。
瞬間、京子のお母さんが怒鳴り上げた!
そうだろ!そうだろ!そらきた!!
「馬鹿野郎!!女が鼻から煙を出すんじゃねえよ!」
「そこ!!???」
さゆりんと私は顔を見合わせた。
色んな家庭があるもんだ。
京子はより一層お下品に鼻からたばこの煙を出し続け、
京子の妹さんも小学校から帰ってきて、皆で楽しく過ごした。
妹さんは、とても可愛らしく美しく、12歳過ぎても顔が変わらなかったら
アイドルとしてデビューする約束を芸能プロダクションの社長と
約束をしているのだという。
私は少し心配になった。
もし、12歳を過ぎてデビューできなかったら彼女は自分には価値が無いのだと
思わないだろうか・・・。
きっと大丈夫だろう。。
うん、大丈夫。。
このお母さんなら。
京子と一緒なら。
京子一家が今も幸せであってほしい。
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