第18話
平田さんが「望月さん、ちょっと来て~」と呼んでいる。何だろう、と思って向かうと、川端くんや杉本さんもいる。杉本さんが、これどう思います?ときいてきた。平田さんのスマホには、アニメだろう、女の子のキャラクターが写っていた。えっと、、、と麻衣が返答に困っていると、杉本さんがクスクス笑いながら、「ロック画面がこれって、気持ち悪いですよね。」ときいてきた。平田さんが「良いだろ~、人の趣味じゃんよお。」と言い返した。えー!無理ー!といって杉本さんが笑っている。川端くんも。麻衣は気持ち悪いともいえずに「良いと思います、、」と言って笑った。平田さんは「ほら~」と言って嬉しそうに笑っている。杉本さんは「望月さんは優しいから!」と反論した。川端くんも「望月さんは優しいから、悪く言わないんだよね、」と言った。麻衣は、私って優しいのかな、と疑問に思った。平田さんは笑いながら「ごめん、もう戻って良いよ、このロック画面、どうかききたかっただけだから。」と言った。みんな、にこにこしている。時間になったので帰ろうと思って準備していると、福山くんが声をかけてきた。「あの、、分からないこととかあったらきいてくださいね。」麻衣は、反射的に「あ、はい。」と答えた。福山くんは、「僕って喋りづらいですか?」ときいてきた。麻衣は、いえ、、と答えた。「あ、良かった。自分では結構喋りやすい人だと思うんだけど。望月さんって多分真面目な人ですよね。」と言った。麻衣はさあ、と答えた。こういうところかもしれない、と思った。こういう真面目に答えてしまうところ。「あの、本当に、何でもきいてくれて良いですからね。」と福山くんは言った。麻衣は、「はい、ありがとうございます。」と答えた。麻衣はちょっと明るめの声を意識して「お疲れ様です~」と言って帰った。
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