第8話 仲間たち

 一昨日、五月一日。

 武田孝高さんと守口圭子さんとがヴェルデ川東のわが家へやってきた。

 四人で過ごすのは三回目だろうか。正月三日には武田さんと守口さんのお宅を訪問した。

 お昼にMサイズのピザ二枚をデリバリー、レタスをメインに冷蔵庫の中の野菜をテキトーにサラダに盛り合わせた。

 冷蔵庫をのぞいた圭子さんが手早く二品作ってくれた。

 武田さんと恭輔さんは大学は違うが、プログラミングの研究仲間で今でもお互いにコードを見せあっているという。

 武田さんはSEで、「サラリーマンがわりと性に合ってる気がする」と言う。

 二人の話はまるっとわからないので、わたしと圭子さんは二人でのんびり過ごすことになる。いっしょにお昼寝したりもする。気が置けないって、とっても気楽。

 圭子さんは民話の研究者で、大学の研究室で働いている。

「給料の話はしたくないわぁー。学生のバイト収入を下回ってるし。でも保険、年金があるってことが安心点かな」と苦笑いする。


「田中くん、その話、なんかアブナイ感じが漂ってないか」

 ふと男二人の会話に聞き耳がたった。

「やっぱりそう思うよな。とくにチーフを名乗る菅野史栄ってのがSF小説にでも感化されちゃってる感じで信用できないけど、その分おもしろそうだし、資金が潤沢ってのがアヤシイけど魅力的でね」

「きみ、アブナイこと言ってるよ。その潤沢な資金てのがなにしろアヤシイだろ」

 ドクンと心臓が脈打つ。

「真希さん、大丈夫? 急に顔色が悪くなったよ」

 寝転がっていた圭子さんが起き上がってわたしの手に触れ、額に触れた。

「熱はなさそうね」

「真希?」

 恭輔さんが走りよってわたしの顔をのぞきこむ。

「うん、大丈夫。いま〈かんのふみえ〉って名前が聞こえたから驚いて……」

「真希さん、菅野女史を知ってるの? 私は一度会ったことがあるけど、クセの強い人よね」

 圭子さんが小盆に乗せて傍に置いていた缶ビールをグビグビ飲み干した。チャージしたゾという顔をする。

「七年前だったかな、菅野女史が籍を置いてる研究室で、『天狗山と夜叉の褥』というタイトルでレポートを提出したんだって。そうしたら教授に『妄想でレポートを書くな』って研究室を追いだされた噂があったの。

 文字通り部屋を追いだされただけで、どこかでコーヒー飲んで帰ったって話だったらしいけど。ま、よその大学の話だから、事の真偽はねえ」と首をかしげる。

「トリッキーな人のトリッキーな噂だから尾鰭に背鰭がついて、菅野女史がクビになったと大げさな話になったのよ。その噂は七五日どころか七五時間も持たなかったな。新たなトリッキーネタにたちまち席巻されたねー。

 私はまだ学生だったから、『天狗山と夜叉の褥』をおもしろそうなタイトルだなと思ったよ。

 なので、レポートのコピーをなんとか手に入れて読んだ。

 あれはフィクションだと言われてもしょうがないものだったよ。その分おもしろかった」

 恭輔さんが「あ……」と声をだしてわたしを見たが、そのまま口をつぐんだ。

「そのレポートって、圭子さんはその後の行方を知ってますか?」

 わたしは前のめりになった。

「はっきり覚えてる。名もない研究者の与太話レポートをデータごと買いとった人がいて、口止め料まで払ったって。こっちの噂はしばらく漂ったわね。

 レポートの内容よりデータ込みのレポート買取金額と口止め料はいくらだろうって、そりゃあみんな興味津々だった。

 金銭が絡む話はみんな大好き。お金は大事だもん。お金がないと何もできないし。

 真希さん、菅野レポート、スキャンしてとってあるから、データを送ろうか」

 わたしは「お願い」と手を合わせ、圭子さんは親指と人差し指でオーケーマークをくれた。


「コーヒーをいれるよ」

 恭輔さんが圭子さんとわたしをダイニングテーブルへ呼んだ。

 わたしはマグカップを用意して、ミルクピッチャーに牛乳を入れ温めた。今日のメンバーは砂糖を使わない。

 ほどなく漂いはじめた香りは気持ちを落ちつかせてくれる。

「真希、申し訳ない。僕はマズイことをしでかしたみたいだ。真希を巻きこむことになるかもしれない」

 恭輔さんが眉間にしわを寄せている。めずらしいというか、初めて見るかもしれない。 

 わたしは曖昧にうなずいた。ちゃんと笑みを浮かべられただろうか。

「どこから話していけばいいのかな」

 恭輔さんはコーヒーをすすり、神妙に息を吐いた。武田さんは左手で、圭子さんは右手で頬杖をついている

「まず武田くんと守口さん。ここで聞いたことは口外しないでもらいたい。それから質問もとりあえず無しでお願いしたい。どうだろうか?」

「NOなら」と武田さん。

「今日はこれで解散ということで」

「選択肢がないじゃないか」

「黙って聞くか、聞かずに帰るか、ちゃんと選択肢は二つあるよ」

「あのなぁ」武田さんはニヤニヤしている。

「私は黙って聞きます。録音したりもしません」

 圭子さんは「録音機能は使いません」アピールなのか、ロックを外したスマホのホーム画面を上向きにテーブルに置いた。

 やれやれ、と武田さんが同調する。右手を挙げて「承知」と言った。

「じつはゲームを作ってみたんだ」

「まさか、厚紙や段ボールかなんかで工作でもしたのか」

「まさか。プログラミングしたんだよ」

「きみは統計と会計ソフトで企業相手にけっこう稼いでんだろうが。いまさらゲームかよ。で、どんなゲームなんだ? 聞かせてごらん」

「空間転送」

「なんだよ、空間転送……? 売れそうもないもんを考えやがって」

「詳しくなくていいから、ざっくり説明して。シンプルにわかりやすくお願い」と圭子さん。

 詳しく説明されたらいったい何時間かかることやら。

「A地点からB地点へ物体を粒子化して転送し、B地点で再構築するだけなんだけど、A地点からB地点の地形、距離、天候、風力を設定して、粒子の大きさ、粒子分解するときの素性、転送時の粒子素性の集合体を設定して、転送する物の材質、重さ、水分量など物理的な組成を計算しながら転送する、という運びだね。

 スピードと再構築の正確さを競うんだ。転送物に有機体は設定しない」

「何それ。一人遊び用?」と武田さん。

「一人でも楽しめるけど、対戦は何人でもいいんだ。

 状況の設定を不公平のないように参加者全員でするか、設定者は参加しないことにするか、どう公平性を保つかが問題だね」

「売る気なしだね」

「まあね」

 恭輔さんがわたしを見た。

「あ……」 


 三年前のことだ。

 わたしがアドテラスに入社した、その年のたぶん四月の終わりごろ、ちょうどいまごろだった。

 恭輔さんと藤回廊の下で結婚について話をした。そのときわたしは天狗山と无乃郷のことを恭輔さんに内緒にしておいてはいけないと思って、話した。

 恭輔さんは興味のおもむくまま質問して、わたしは答えられることには答えた。

 あのとき、わたしが見てきた天狗山の情報と、恭輔さんが受け取った情報とそこから受けるイメージが違っていた。

 それはとても意外でわたしは天狗山と无乃郷の出来事を、自分が固く閉じていたと自覚したのだ。

 それとともに恭輔さんへの想いは深くなったのだけれど。

「真希さん、なんて顔してるの。いろいろ歪みができてるよ」

「歪んでる? 顔が? うーん。どうしよう。武田さんと圭子さんには話してもいいかも、って思えるんだけど」

 恭輔さんの口元がゆるみ、ほっとしたように微笑んだ。

「それで気が楽になるなら話すといいよ、真希。僕、真希の信用を無くしたかもしれないと、むちゃくちゃ心配したんだ。ほっとしたよ。

 この二人、見た目と違って口は堅い。それにこの二人から何かニッチな情報がでてくるかもしれない。それから、菅野史栄が真希の言っていた菅野だろうと思った。話を進める気はなかったけど、一応、条件などを聞いてしまった。ごめん。好奇心に負けた。もっと警戒しなけりゃいけなかったと反省してる」

「大丈夫だよ。そんなに気にしないで」

 恭輔さんはわたしの肩に手を置いて二人を見た。

「武田くんと守口さんへの箝口令はワンランクアップになりました」

 と言った。

「承知」

「はぁい」圭子さんは二指の敬礼をした。

 わたしも武田さんと圭子さんを信頼している。初めて会ったときからだ。

「ええっと、順序だてて話せないと思うけど……。高校三年のゴールデンウィークの連休中に无乃郷で菅野史栄さんと会いました。ちょうどいまごろの季節です。

 会ったのはその日の一回だけだったけど、今でも大嫌いです。思いだしたくないのに思いだしちゃうほど嫌い。

 え……と、母の在所が无乃郷というところで、地図には載ってないはずです。衛星画像では森として写ってると思います。狭い山に囲まれた平地なんです。

 どこかの組織の干渉などじゃなくて、ただそうなってるだけだと思っています。そういう場所としか言えないんだけど」

 わたしはどんどん感情的になっていく自分を持てあました。

 武田さんと圭子さんは「続きを早く」という顔でわたしを見ているし、話題を振ってしまった恭輔さんは心配そうな眼をしているし……。

 クールダウン、クールダウンと自分に言い聞かせながら、何度も深呼吸をした。あの日の藤の香りを感じるほどだった。

「母の旧姓は加藤といいます。无乃郷の一番北に天狗山があります。

 天狗山には天狗がいます。天狗は女をさらい、男を連れていくと言われていて、无乃郷の里に住む者は絶対に天狗山へ入りません。

 无乃郷の周辺に住んでる人たちは怖がって无乃郷には入りません。

 天狗山に入って戻らなかった者は永遠に帰ってきません。そういう危険な場所です」

 武田さんが小さく口笛を吹いた。

 わたしは无乃郷の大まかな位置を紙に書いた。

「大雑把すぎ」と圭子さんが言う。

「北はどっち? 真希さん、わざわざわかりにくく書いてるでしょ」

 わたしがチラッと圭子さんを見ると、圭子さんは眼を見開いてみせた。

「えっと、天狗山の裾に西から佐藤さん、木藤さん、伊藤さん、加藤、首藤さんの五つの家があって、そこに住んでる人は天狗の守り人と呼ばれています。天狗を護っているわけじゃなくて、よそ者が天狗山に入らないように話しかけるために住んでいます。

 无乃郷に住んでいたのはその五つの家系の者です。今はわたしの祖母と大叔父がいるだけです」

 天狗山と天狗の守り人、祖母のこと、大叔父のこと、夜叉の褥、天王神社……。

 天狗と夜叉の褥の話。

 菅野さん、米田さん、坂野さん、富士崎まどかさんグループのこと。まどかさんが佐藤家の末裔ということは話さなかった。

 そして菅野さんの代わりに天狗に連れていかれた首藤のじいさまのこと。

 无乃郷の者は天狗山と夜叉の褥について語ることはしても、書いて残すことをしてこなかったこと。万が一、天狗山の話が外に出てしまったとき、怖くておもしろい話としてよそ者を呼び寄せてしまうから禁忌だったこと。

 

 わたしはぬるくなったコーヒーを一口飲み、そこへぬるくなって残っているミルクをぜんぶ入れて飲み干した。甘いものが欲しくて、砂糖湯を作りレモン果汁を数滴落として飲んだ。その様子を圭子さんは心配そうに、でもおもしろそうに見ていた。


 三人とも無言だ。

「いま无乃郷にいる祖母と大叔父は八〇を過ぎているし、二人とも自分が死んでいくのを待ってるので、間もなく无乃郷に誰もいなくなると思います。夏がくる前にはたぶん、そんな気がします」

 武田さんがマグカップを持って、恭輔さんに二杯目のコーヒーを所望している。わたしも、と圭子さんが手をあげた。

「私、米田くんと坂野くんと富士崎さんも知ってる。顔見知り程度だけどね。親しくはまったくないけど専攻に近しいものがあるから。それから……」

 圭子さんはまた頬杖をついてわたしを見あげた。

「やっぱり質問します。答えなくてもいいよ。真希さんは誰もいなくなった无乃郷はどうなると思ってる?」

「わたしの希望的なものかもしれないけど、无乃郷は消えると思ってる。どんな無くなりかたになるのか、まったく予想はできないし、消えないかもしれないけど、でも无乃郷は無くなる。そう思ってます」

 恭輔さんが四人のマグカップを集め、コーヒーをいれなおしはじめた。マグカップを洗う水の音が心を落ちつかせてくれる。

「ねえ真希さん。おばあさまと大叔父さまが亡くなられたら、私、无乃郷のことを書きたいんだけど、どうかな? できる限り文献をあたってみるよ、とうぜんね」

「わたしはいいと思います。でも母や知る限りの无乃郷の出の人に訊いてみて、反対者が多かったら、その時は考え直して欲しいです」

「もちろん」圭子さんは大きくうなずいた。


 夕暮れの気配もない明るい午後五時をすぎたころ、武田さんと圭子さんが帰った。

「俺たちは俺たちでいろいろ調べてみたいんだ。田中の空間転送ゲームのこととか、潤沢な資金とやらはほんとうに存在してるのか、存在してるならどこにあるのか、とかね」

「私もとにかく无乃郷と周辺についての文献を探すところからはじめる。目立たず深く静かに潜航しながら慎重にやってくからね」

「はい。わたしも知りたいです。よろしくお願いします」

 じゃまた。近日中にでも。次回は俺んちで。いろんな店の唐揚げを買って比較検討しながらなんてどう。ならいっそ唐揚げ激戦地大須観音集合か。

 などと言葉を交わしながら解散した。


「ごめん」

 恭輔さんがわたしを抱きしめながら言う。

「えっ? なにがごめん?」

「空間転送ゲーム。あれ、天狗山と夜叉の褥がベースになってるんだ。絶対ないしょの話を勝手にゲーム化して、菅野女史を引き寄せてしまったのかもしれない」

 わたしは二度三度と首を振った。違う、違うよ。

「菅野さんは恭輔さんのゲームを探してたんじゃないと思う。天狗と夜叉の褥と无乃郷について、広く浅く網を張ってたと思うし、もしかしたらもう、天狗山の持ち主の山守曽乃さんを探しだしているかもしれない」

「真希はその山守さんを知ってるの?」

「知らないの。无乃郷の人たちで連絡先を知ってたり、本人を知ってたりする人はいないんじゃないかな。

 あ、でも、もしかしたら知ってることを内緒にしているのかもしれない。おばあちゃんも大叔父さんも母も知らないはずだけど、どうかな。わからない」

 富士崎まどかさんと首藤倭文社長が思い浮かんだ。でも、それなら祖母や大叔父さんや母も内緒にしてるだけで、ほんとうは知ってる可能性がないことはない。

「わたしね、恭輔さん。今日みんなに話ができて、肩の荷が下りたような、出口をいろいろ見つけられたような、開放感みたいなのを感じてる。

 わたしは无乃郷についてのあらゆることを、自分の中に頑なに閉じ込めていると気がついてはいたの。だから空間転送のイメージも出口の一つだなって思っう。恭輔さん、ありがとう」

「ん」

 わたしが閉じていた无乃郷の否定的な部分が溶解して、否定も肯定もまとめて受け入れていけると感じられる。

「真希、今日はこれから実家へ帰って、今日のことを由子さんに報告しておいたほうがいい。送ってくよ。

 真希はそのまま実家に泊まればいいからね。僕はクライアントに送らなきゃいけないものがあるし、どうも菅野さんの動きが気になるから、ゲームに関するものを、今夜、頑丈なセキュリティーのサイトに隔離する。

 だから僕は帰るけど、真希はゆっくりしておいで。明日迎えにいくよ」

「モーニングコールする?」

「いちおう目覚ましはかけるけど、十時にはメール対応しなきゃならんから、七時四五分か五十分にはコールしてほしいな」

「わかった。それでも起きなかったら起こしに帰るよ」

「ありがたいね」


 恭輔さんと実家へ帰り、両親と晩ごはんを食べて、恭輔さんはアパートへ戻っていった。


 五月二日、朝七時四五分。

 恭輔さんが電話にでない。モーニングコールを五分ごとにかけたがでない。メールへの返信もない。

 脳裏に菅野史栄さんが浮かぶと、それ意外の原因を考えられなくなった。

 連休中ということもあって、母はまだ起きてこない。父もとうぜん寝ている。

 武田さんと圭子さんにメールした。

 折り返し圭子さんから電話がきた。スピーカーにして二人と話していると母が起きてきて、父まで眠そうに起きてきた。

 スピーカーの三人の話を聞いて、母が深刻そうな顔色になっていく。

「とにかくさ、きみたちの家へ行こうよ。田中くんが何か重篤な発作を起こしているってこともあるからね。万が一って話だよ。彼が持病持ちとは聞いてないし」

「可能性としてはないことはないけど、言ってる孝高がそう思ってないんじゃ、説得力がなさすぎる」

「とにかくさ、真希さん一人でアパートへ戻っちゃいけないよ」

 父がわたしをヴェルデ川東へ送ると言う。母までいっしょに行くつもりだ。

「僕としては用心してタクシーにしたほうがいいと思います。

 万が一、おとうさんの帰り道を尾行されて、実家の場所を知られないほうがいいと思うんです。とっくにバレてるかもしれないけど、用心にこしたことはない」

 武田さんに厳しく言われ、アパート近くのどんぐり広場で待ち合わせることにした。圭子さんも来てくれる。両親はしぶしぶ引きさがった。  続く



どんぐりひろばとは、幼児ための小規模な遊び場で、設置するには次の条件を備えていることが必要です。

敷地は、面積30平方メートル以上で、無償で1年以上使用できること

交通事故等の危険性がない場所で、安全に常時開放することができること

地域において管理・運営ができる体制があること 等

どんぐりひろばは都市公園とは異なり、地域の幼児の健全育成を図る目的をもって児童福祉の立場で、地域の方々と行政(子ども青少年局)が協同して設置しているもので、名古屋市独自の「遊び場」事業です。

             名古屋市ウェブサイト 暮らしの情報より抜粋

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