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 あかりちゃん。そうだ、あかりちゃん、どうすればいいのだろうか? 僕は紗凪の恋が実ると思い喜んでいたわけだけれど、同時にあかりちゃんの恋が終わるということが、頭から抜けていたのだ。

 何を隠そう、ちょっとピンチだ。


 どうするどうする? あかりちゃんを傷付けずに金池を諦めさせる方法はあるのか?

 そもそも何故僕はあかりちゃんの相談を……もっとはやく二人の気持ちを知っていれば、遠回しに諦めさせることも出来たはず。

 希望を持たせたのは僕だ。はぁ。


 ◆◆◆


 刻一刻と迫るXデー。僕は金池には詳細を告げず、クリスマスの日、いつものメンバーで遊びに行こうと誘った。勿論、当日その場に来るのは綺麗に着飾った紗凪だけだ。サプライズってやつだな。

 あかりちゃんには悪いけれど、連絡しなかった。きっとこれがバレたら軽蔑されるだろう。多分、もうお兄さんなんて言ってもくれなくなる。

 僕はというと、鸞子の家にお呼ばれしている。鸞子はことの詳細を知っているわけで、その日は二人で祝杯でもあげようとなったのだ。たまにはいいか。

 鸞子とはいえ、女子の部屋にお呼ばれするのだから、それもクリスマスイブにだ。

 僕もそろそろ、腹をくくるべきなのかも。


 ◆◆◆


 そして十二月二十四日、イブの夜が訪れた。


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