人間は考える葦である。と同時に...

人はいろいろ考える。
理性といわれるものを持っているからだが、その前に動物でもあって、考えの及ばないところも存在する。
それは、本人のコントロールを離れ、知らぬうちに人を動かしてしまう。

振り返って、そのことを人はどう説明するのか。
どう表現するのか。

そこの難しさと照れくさがあって、物語に託すのだと思う。
いや、託せる人は幸せかもれしれない。
表現できない人も少なからずいるのだから。

表現できなくても、人は不幸にはなるわけではないが、それでも感情は残る。
せめて、他人の紡いだ物語の中で、カタルシスを得るくらいしかないか。