第五十話 新たな剣
ライトドラゴンを討伐してダンジョン最奥地にある大きな石に突き刺さった剣を発見する。
「石に突き刺さってるな」
「抜けるんですかねこれ?」
「さあな。だが面白い。レイン抜いてみろ」
「俺がか!?」
「お前が倒したんだ。装備するのはレインだ」
「そうですよレイン」
アイリスとラファが俺の背中を押す。
俺は石に突き刺さった謎の剣の柄に触れた。
「じゃあ抜くぞ」
「はい」
「うむ」
俺は力を込めて石に突き刺さった謎の剣を抜く。
すると簡単に抜けた。
「おおっ!」
俺はつい大きな声で感嘆する。
早速装備してみよう。
武器【聖剣エリデリート】
武器攻撃力3000
武器効果:攻撃した相手の元々の攻撃力を50%吸収し自身の攻撃力に加算する。
普通につええええええええ。
魔剣アーレードの素の攻撃力は1200だから聖剣エリデリートとの差は1800か。
これはかなり強化されたな。
そして何より注目するべきは武器効果だ。
相手の攻撃力50%吸収して自身の攻撃力に加算するは強すぎる。
例えば相手の攻撃力が10000なら半分の5000を吸収できる訳だ。
「スキルも合わされば凄い数値が出せそうだ」
唯一の弱点は魔剣アーレードが持つ武器効果遠距離攻撃が使えなくなることか。
だがそれを補って余りある強さだ。
こっちを装備しよう。
「アイリスどうする魔剣アーレードいるか?」
「うーんどうしましょう。悩みます」
「魔法の杖は魔法の威力を高めるもんな。悩みどころだよな」
アイリスが可愛い顔で悩んでいる。
剣以外も恐らく強い武器は存在するんだろうな。
「決めました。魔剣アーレード貰います」
「おっ、そうか。じゃあはい」
「ありがとうございます。この魔法の杖アイテムボックスにしまってもらっていいですか?」
「ああ構わない」
こうして俺は聖剣エリデリートを装備して魔剣アーレードをアイリスに渡した。
新たな剣かワクワクするな。
「さあ帰るか」
「長かったですね。私大した活躍できませんでした」
「そんな事ない。アイリスが仲間で俺はとても嬉しいよ」
「そう言われると照れます」
アイリスは頬を朱く染めていた。
ラファはそれを見てニヤッと笑っていた。
レイン、レベル1。HP1100。攻撃力4400。防御力2500。
アイリスレベル470。HP6000。攻撃力3800。防御力3600。
ラファレベル350。HP5000。攻撃力2500。防御力2000。
俺よりアイリス防御力高い。HPなんて6000だ。
これが本来の冒険者の在り方なんだろうなと俺は思った。
俺だけがバグ化という異質な方法で強くなっているんだな。
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ハンター名 レイン
ハンターランク1000
パーティーランク50
パーティー名【アルス・マグナ】
パーティーメンバー レイン アイリス ラファ
ハンター番号000000000000000
討伐モンスター、ゴブリン、ブラックオーガ、ミニレッドドラゴン、ブルーエンドドラゴン、グリーンスライム、ポイズンオーガ、グレムリン、ブラックスライム、髑髏剣士、ケルベロス、銀の騎士、ディーレッド、ライトドラゴン
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俺達はハンターランク1000になった。
さあ鍛冶師を探そう。
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