第三十七話 VS髑髏剣士
俺達はブラックスライム討伐後フレンディア国に帰還せずアルデリア遺跡を探索することにした。
「早速二つの道があるな」
「どうします? 二手に分かれますか?」
うーんどうするか。
アイリスやラファのレベルがアルデリア遺跡に存在するモンスターに対抗できるかどうか。
やっぱり心配だな。
二手に分かれるのは止めておこう。
「いやここは全員で一つずつ確実に潰していく。時間はあるしな」
「それがいいかもですね。正直私達だけでは不安ですし」
そう言って俺の袖を掴むアイリス。
どうやら怖いようだ。
まあ無理もないか、薄暗いし。曰くつきだしな。
「それにしても最奥地には何が眠っているんだろうな。ワクワクするぞ」
「初代国王の死体じゃないのか?」
「その可能性も含めてワクワクするぞ」
ラファが凄く楽しそうに鼻唄を歌って俺の背後を付いてくる。
流石妄想家だな。
暫く遺跡の中を進むと一つの広い空間に出た。
「何かいるぞ。気を付けろ」
俺達の目の前に髑髏の剣士が一体立ちはだかる。
凄い強いオーラを放っている。
その背後には一つの宝箱がある。
「ラファ鑑定頼む」
「任せておけ」
俺はラファに鑑定をお願いする。
鑑定士は本当に貴重で役に立つ。
「HP5000。攻撃力4000。防御力2000だ。レインなら勝てる相手だ」
「エターナルからの刺客なのか?」
「だろうな」
俺は魔剣アーレードを手にして戦う。
スキルポイントが無限になったので、惜しみなくスキルをどんどん発動していこう。
「スキル煉獄発動」
俺の攻撃力が+1000され更に二倍される。
合計6000だ。
「はあああああああああああああああっ」
俺は漆黒の斬撃を放って髑髏剣士に4200のダメージを与える。
髑髏剣士は俺達に向かって攻撃してくる。
だが俺はもう一度スキル煉獄を発動する。
「スキル煉獄発動」
そして漆黒の斬撃を放つ。
俺は髑髏剣士を討伐した。
髑髏剣士を討伐したらあるアイテムがドロップした。
「髑髏の塊か。何かに使えるかもな」
「鍛冶スキルを持っている人物と出会う必要がありますね」
「だな」
鍛冶スキルを持った魔導士が仲間に欲しいな。
鍛冶スキルを持っていないとこの世界では貴重な強い武器は作れない。
まあエターナルなどダンジョンで強い武器や防具を手にするという手もあるが、そもそもレベルを上げるのにも、ダンジョン攻略するのにも強い武器や防具は必要だ。
「フレンディア国へ戻ったら鍛冶師を探すか」
「ですね。ブルーエンドドラゴンの素材も有効活用したいですし」
「ああ。魔剣アーレードを超える武器が作れるかもしれないしな」
もし作れたら魔剣アーレードはラファに譲ろう。
アイリスは魔法主体のタイプだから剣より杖の方がいいしな。
「宝箱だ。開けるぞ」
「罠はないのか?」
「鑑定した。問題ない」
「便利だな」
ラファが鑑定した宝箱を開ける。
するとそこにはある指輪と手紙が入っていた。
「これは」
早速指輪を装備してみよう。
アクセサリー【アルデリアの指輪】
アクセサリー効果:自身の攻撃力を1400アップ。そして相手の攻撃力を1500ダウン。
強すぎる。何だこれは。
俺は驚きの余り言葉を失った。
「まるで初代国王リッデルド・アルデリアの怨念だな」
「不吉な事言うな。だがこれは装備する」
「では暗黒の指輪と魔除けの指輪をくれ。重複はできんだろ」
「ああオッケーだ」
俺は暗黒の指輪と魔除けの指輪を外してアルデリアの指輪を装備する。
そしてラファにその二つを渡した。
これで現在攻撃力は2600である。上昇率が凄まじい。
だがそれよりも驚くべきは攻撃力1500ダウンという効果だ。
はっきり言って強すぎる。
「手紙読みますね」
「ああ頼む」
「私は初代アルデリア国王リッデルド・アルデリア。この遺跡を見つけた者よ。其方らが最強であるならば最奥地まで来るとよい。さすれば我が魔法を授けよう。こう書いてあります」
どうやら最奥地には何かがあるようだ。
そもそも誰もこの遺跡を攻略出来ていないようだ。
まあ髑髏剣士のようなモンスターが複数存在するなら生半可な魔導士では勝てないだろうな。しかもこの地はフレンディア国に近い。フレンディア国に滞在する魔導士の最高レベルは現在180だ。髑髏剣士には敵わないだろう。
「こう挑発されたら行きたくなるのが冒険者の性だよな」
「ですね。攻略しちゃいましょう」
「ワクワクするぞ。何が待っているのか」
俺達はアルデリア遺跡の最奥地を目指し深く潜っていく。
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