第十一話 国内最高難易度クエストに挑戦
俺は装備やアイテムの準備が一通り整ったこともあって、冒険者ギルドでガンガンハンターランクを上げていく事にした。
先ずはこの国で一番難易度が高いクエストに挑戦してみよう。
駄目なら駄目で実力が分かる。挑戦する価値はあるだろう。
「へえーこの国に在籍する現在の魔導士の最高ハンターランクは30なのか。全然知らなかった」
実は俺はハンターカードをパーティー【グランアード】加入時代には持っていなかった。
だからハンターランクに関しては疎いのだ。
「ハンターランク1でも30以下のクエストなら無条件で受注できるな」
俺は受注条件が合致していたのでこの国最高難易度のクエストをクエストボードから選んで受付嬢へと持っていく。
周囲がざわついてるが気にしない。
「また貴方ですか。今度はどんな無茶ぶりを?」
「このブラックオーガ討伐クエストを受注したい」
「は!? 自殺願望がおありなんですか?」
「ねえよ。この国最高難易度のクエストだろこれ?」
「そうですよ。ですから外れスキル【経験値0】を持つ貴方には永遠にクリアできないクエストです」
いや多分行けるだろ。
攻撃力、防御力共に1000超えてるし。
「じゃあこれを受注する」
「話聞いてましたか!? もっと楽に死ねる方法紹介しましょうか?」
とことん俺を馬鹿にしてくる受付嬢。
冒険者ギルド側も再教育しなおせこんな奴。
「いいから受注する」
「まあ止めませんけど」
そう渋々言って手続きを行う。
「骨は拾いませんよ」
余計な一言が俺の背中に木霊する。
気にするな。俺は経験値ではなく、バグ化で最強を目指す。
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