第十話 商人に馬鹿にされる
俺は冒険者ギルドでハンターカードを作成した後、次に防具屋へと向かった。
そしてそこで一人の商人に聞く。
「ここで一番最高の防具はどれだ?」
「それならこの一番奥にある漆黒の盾、魔盾ガーディンだ」
店の一番奥に豪華で頑丈なケースに入った何かが存在する。
外側からは見えないが恐らくあれが魔盾ガーディンなのだろう。
「それを買いたい。売ってくれ」
「ふはははははははっwww。無理無理経験値0のお前に買える盾なんて存在しねえよ。ましてや魔盾ガーディンはこの国の殆どの魔導士でさえ買う事の出来ない値段なんだ。冷やかしなら帰れ」
「何ガルドだ?」
「話聞いてたのかガキが」
「何ガルドだと聞いている」
俺は真剣な表情で商人に二回確認する。
商人は呆れた顔して渋々答える。
「五十万ガルドだ。ほらさっさと帰れ無能が」
「ほら」
俺は五十万ガルドを即座に用意して商人の目の前のカウンターに並べた。
「な!? な、何でお前如きがこんな大金」
「お金なら無限にあるんでね。さあお金は渡したぞ、盾をくれ」
商人は驚きの余り呆然と口を大きく開けて立ち尽くしている。
当然だが予想外だったらしい。
何せこの国の魔導士の一年間の平均収入は十万ガルド。
その五倍の値段だ。並大抵の魔導士では買える筈がない。
だが俺はポンと軽く出して見せた。
「経験値0なのにどうやってお金を手に入れた!?」
「時代はバグだよ商人」
俺はそのセリフを残して魔盾ガーディンを手に入れた。
その後アイテムショップでハイポーションとスキルポーションと毒消し、それに水と食料を購入した。
アイテムショップの商人にもやはり最初は馬鹿にされたが、俺がお金を出すと、悔しそうな顔で顔を引き攣らせた。そして最後は「毎度ありがとうございます」とにこやかな笑顔で見送る。
「ステータスオープン」
ステータス
名前【レイン】
年齢【15歳】
レベル【1】
HP【100】
MP【50】
攻撃力【1200】
防御力【1000】
俊敏【10】
魔力【10】
幸運【1】
SP【45】
スキル【強化】【神速】
固有スキル【経験値0】
装備
武器【魔剣アーレード】
武器効果:漆黒の斬撃を飛ばせる。
防具【魔盾ガーディン】
防具効果:相手の魔力を一度の戦闘で10吸収できる。
アイテム【アイテムボックス】
アイテムボックス内部【ハイポーション×99、スキルポーション×99、毒消し×99、水と食料×99】
お金【∞ガルド】
おお防御力が1000になった。
つまり+990されたわけか。結構強い防具だな。高いだけはある。
アイテムも購入したし、どんどんハンターランク上げるか。
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