13話: スキルスクロール屋良いお店?
「そうそう薬屋のおばあちゃんはエルフっていう種族でな、みんなのお婆ちゃん的存在なんだよ。俺の爺ちゃんが未だ子供だった時にこの街に来て、その時の領主さんの手伝いとして病に苦しんでたこの街を病から救ってくれたんだよ」
「そんな人をアイツらは脅しまがいの事をしたんですか?」
「あぁだから街の皆で話して強いスキルとかは全部一つのスクロール屋に渡したんだよ。せめてもの反抗としてな」
そう話しながら自分と訓練場のおじさん(名前知らないから早く知らないと)は見た目マフィアの本家みたいな家に入っていった。自分死にませんかね大丈夫かな?
あぁaぁヤバいスッゲェ逃げたい背中には大剣を持ってガン付けながら、いかにもヤクザですって風貌の男が近づいて来たよ
「ようリアンじゃあねぇかどうした渡り人と一緒に来てよぅ。テメェがここに渡り人連れて来るってぇ事はアレやな。」
そこで強面の人は一旦喋るのが止まる、しかも睨みつけながら
「野郎ども早く準備しやがれリアンが選んだってことはまともな客だ‼︎びびらすような事があったらわかってるよなぁ?ワイバーンの巣に両手両足縛って放り込んだるぞ‼︎嫌なら本気出しておもてなしをしろぉ‼︎」
「「「「へぇい親分」」」」
強面の男がそう掛け声を急に挙げると先ず右奥から両手が赤く濡れてて背中に未だ血が滴る棍棒を背負った男が大急ぎで机を運んでくる
次に「テメェ来週までにスキルの代金払わなかったら分かってるんだろなぁ?なんだぁ高すぎる?ウチは即金じゃなかったら一々やって最初に行ったよなぁ?」と怒鳴りながら扉から出てきたメガネの男が俺を見ると表情を180度変えてニコニコ画をでやって来る。
一々ってアレだよねぇ一日一割だったはずだからエグいな
次に耳が片方ない男が大量のスクロールを持ってやって来る。そしてスクロールの量は軽く自分の身体の3、4倍は超える量もある
最後は4人ともに並んで笑顔で「どんなスクロールを今回はお探しですか」と言ってきた…いや怖いよ。
なに、借金なの?スクロール買うって借金と一緒なの?嫌だよ俺ドラム缶に詰められるの。
「おーい大丈夫か?氷魔法のスクロール買うんだろ?」
「え?アッそうですね。氷魔法のスクロールはありますか?」
「そうですね有りますよ。ですが、今ここに氷魔法の更に上の霰魔法が有りますけど。如何でしょうか?」
「いえ、氷魔法でお願いします」
「本当に良いんですか?今なら霰魔法と過食のスキルを付けて今ならなんと10万マニーですよ」
いやいや借金は借りても少ない金って叔父さんに聞いたから絶対に安く買うぞ
「いえ氷魔法でお願いします」
「チッ分かりました氷魔法だけのお買い上げで12000マニーになります」
今舌打ちしたよな!危ねぇ買ってたら絶対なんか罠があったんだろうな。ありがとう叔父さん、二年前に行方不明で未だ帰ってこないけど。
そしてスキルを貰った瞬間にリアンさんと強面のおじさんたちが腹を抱えてしゃがみ込んだかと思うと大きな声で笑い出した
「ハハハハハハ!リアンオメェ面白い奴やなコイツ」
「ハハハッずっとビビって縮こまってましたよ」
「それなのにアントニアの提案は蹴るしな」
「何気にアントニアが詐欺れなかったのはこいつで初めてじゃねぇか?」
「そうですね。悔しいですけどそうですよ」
「ハハハ此処で詐欺られて子供達はひとつ成長するって言う伝統だったのにな」
え?ヤバいリアンさんも混ざってずっと笑ってるんだけど如何したらいいの?しかも未だに状況が把握できないんだけど
一時間後
「はぁ笑った笑ったクゥフフ」
「はぁヤベェ腹痛い」
「ひぃひぃ呼吸が足りない」
「ふぅまぁ坊主良かったな霰魔法買ってたらMP足りなくて発動できないところだったぜ」
「そうそうあぁ代金は返すよ街の人との約束で一つは無料であげることになってるんだよ」
「坊主の年だったら直ぐに試しに行きたいだろ?行ってきな」
「リアンは一度ツボったら戻るまでに長い時間経つから置いてっていいから」
「あっはい分かりました。じゃあ有り難うございました?」
「有り難うございました?ってなんで疑問系なんだよハッハハハハハ」
「ヤベェリアンがまたツボった」
うわぁリアンさんってそんな感じだったんだ。てか、リアンさんわかってて言わなかったって事だよな今度仕返ししよ
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