12話:街の現状
今自分の目の前には揚げ物がある見た目は普通のコロッケなんだけど、デザートワームが丸々一個入ってるらしいどうしたものか
えぇい男は妥協、男春デザートワームの衣揚げ食べさせて貰います。こうなりゃ意地だ大きな口で頂きます
ふむふむ食感は完全にシチューコロッケだな熱々の身がジュわぁって出てきて、味は何だろうこれ蜂蜜と牛乳を混ぜたみたいな感じで仄かにナッツ系の味がするかな?
アプラってのはアレだねりんごの少し酸っぱい版みたいな感じだね。ヤバいすっごい美味しいんだけど、また食べたいな何処で取れるか聞いてみるのも一興だね。
レベルは前回の戦いでめっちゃ上がってるし喰らう者ももうレベル8にまで上がったからね。多分レベル10を超えたら新しい能力もらえたりすると思うんだけどなぁ中々上がらないよね。だからと言って寛次さんみたいにMPが尽きるまでずっと使っているって訳には行かないし
もうそろそろギルドも空いてきた頃だろう、地図を貰いに行くとしましょうか。次いでに、デザートワームが獲れる場所を教えてもらおっと
よかった空いてる空いてる良かったまだ一杯だったら喰種化して暴れまわってたかもしれないからね。
ん?あのあの近づいて来る人影は昨日ぶりですねチュートリアルのおじさん。名前は知りません
「よう、久しぶりだな全然ギルドで見なかったから心配したんだぜ、それで氷のスキルスクロールは手に入れたか?」
「久しぶりですね訓練場以来じゃないですか?よく覚えてましたね同じような顔沢山いたのでは?」
「いやあんな奴らは人間とは言わねぇよ。だから、本当に人間だと俺が認めた奴らは少ないんだよ。まぁ認めなかった奴らは町の住民全員が人間扱いしてないから良いんだけどよ」
「何かあったんですか?そんな言い方するって事は何かあったんですよね」
「いやなに多すぎてコレが悪かったってのはねぇよ。例えば在庫切れだって言ったら売らない気かとか言われて薬屋のおばあちゃんが腰抜かしちまったり、家に勝手に入られた奴もいるね」
「マジですか」
「しかもこっちが怒るとイベント見てる暇ないからじゃあねとか言って逃げやがるし警備隊に捕まえるよう頼むんだけど領主が領主だから警備隊も全く動きやしねぇ。最近なんてだめな事なら警備隊とかが来るはずだろ来ないってことはいいって事だろとか言って好き放題する集団が増えて来やがったしで、カリーヌに引っ越しを考えてる奴が殆どだよ」
「そうなんですね。なんか魔物の集落の方が楽そうっすね」
「そうなんだよな、本当に勘弁してほしいぜ、そう言えば協会が言ってたんだけど魔神を崇拝する教会だったら俺らも魔人に成れるとか言ってたんだよ。魔人になりたいもんだぜ、その方が絶対楽だぜ?」
「そうっすね。あぁ氷のスクロールは今金貯めてきて地図もらうのと一緒に買いに行こうかなって思ってた所だったんですよ」
もちろん嘘に決まってる。と言うか今の今まですっかり忘れてた
「そうかそれなら一緒に行こうぜオススメのスキルスクロール屋教えてやるよ」
「マジっすか?ありがとうございます」
「良いってことよ。街をギリギリの所で守ってくれてた星雲騎士団の連中はアイツらに呆れて活動拠点カリーヌに移しちまって暇なんだよ」
「そうなんですね星雲騎士団が呆れたって今更ですか?それとも、何かあったんですか?」
「なんかアイツらが言うにはこのままではレッドイーターには絶対勝てないからコイツらのことは見ずにしっかり修行したいとか言ってきてな北門の皆でカリーヌに行く事を進めたんだよ」
「そうだったんですね。それじゃあこの町はどうなるんですか?抑えてくれてた人が居なくなったらもうおしまいじゃ無いですか」
「そうだな何とかするよ」
俺はそっと魔物のみんなに連絡をするのだった
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いやぁ自分の中でゲームをそんなにやらない奴らが急に始めたらこんなんだろうなって感じで書きました。あと、そんなに頭悪い奴らが多いんじゃなくてマトモな人は別の街に行っちゃったって設定です。
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