第33話 猫の女王様
掲示板まとめ
・ヘビコパスさん「駆り立てられた恐怖が仲間になりました」
・鑑定さん「美術品以外には本気出さない」 *スキルに一長一短あり。
・おもちゃさん「ナビさんのおもちゃ認定されました」
クーゲルカニーンヒェンLv.8
HP: 100%
MP: 100%
スキル: うさキック
??
死に戻り
候補(逃走・ガッツだぜ・モッフモフやぞ…etc.)
モッフモフなの?なにそれ最高。
でも、脳内を二の腕を叩き続ける男性が走り抜けて行って微妙な心境にもなる。似てないのに、どこも。
保持スキルの中に死に戻りの文字を見つける。
これは、もしや、テイムモンスターとなったことでプレイヤーと同じく死に戻りの能力を得たのだろうか。
確認しようと識別を使ってみたが、説明文などは表示されなかった。
掲示板でテイムモンスターの仕様について調べるべきだろうか。あの独特の雰囲気が苦手なんだよなぁ。
ウサギは前足でモッフモフの文字を叩いている。このスキルを取りたいということだろうか。
「いいと思うよ。きっと私たちに足りないところを補ってくれるスキルだろうから」
獲得できるスキルは人によって異なる。これは本人の性格や行動から導かれているように感じる。
最初の戦闘で
モンスターがスキルを覚える時にも同じような判定がされるとしたら、「モッフモフやぞ」は防御系のスキルの可能性が高い。
ウサギは先程の戦闘で私を庇っている。その結果がスキル候補に挙がっているのやも。
さて、ウサギがパーティの盾役としての道へ進むのなら、私もそれに合わせたスキルを取るべきだろう。
盾役のウサギ、遊撃のバロンときたら私は回復役だろうか。
応急手当と医術をスキルに持っていることだし丁度良いかもしれない。
後はウサギが盾役をする上でそれを補助するスキルがあれば良いかな。
なお、バロンに補助スキルはいらない。これだけは分かっている。
候補に挙がっているスキルを眺める。
木魔法、火魔法、風魔法に回避、気配察知、鼓舞…鼓舞は使えるかもしれない。
識別で調べてみる。ウサギのステータス画面では使用できなかった識別だが、自分の画面には問題なく使える。
鼓舞 女王様の鼓舞。
猫の女王様はこれか!スキルを識別して気がついたけれど、このスキルこそが称号・猫の女王様の効果らしい。
称号効果で生えたスキルだし、他のスキルより有用だったりして。
でも、女王様って変な効果ついてそうで怖いな。
鞭もって仁王立ちしているイメージがある。…鞭術スキルがリストにある。
識別するのが怖い。見なかったことにしよう。
鼓舞。勢いづけて奮い立たせること。
たしか、元々は出陣前の儀式で神仏への勝利祈願と戦士の士気を高めるために太鼓などを伴奏に踊っていた舞のことだったような。
名前からしてこれは支援系のスキルだ。今欲しいスキルに一致している。
ルイーゼ Lv.7 巫女見習い
HP 100%
MP 100%
称号: ナビさんのお気に入り
猫の女王様
スキル: テイム
識別
応急手当
水魔法
New 医術
New 鼓舞
候補(木魔法、火魔法…etc.)
スキルポイント:7
取ってしまった。変な効果がないと良いな。
ついでに今まで放置していた
巫女。識別の説明では「神に仕える女性のこと」とある。
この結果だけだと、どのような職業か想像しにくいが、鼓舞のスキルを取得後に職業リストへ出現したため、神楽などを神前奉納する巫女さんのことだと思われる。
そんな巫女の見習いへとジョブチェンジしてみた。
しかし、自分はこの世界の神様を知らないけれど大丈夫だろうか。
まぁ、ゲームの職業の一つだし、深く考えなくても良いよね。
視線の合ったバロンが意味深に鳴く。もしかして、神様を知っているの?
「…にゃー」
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