第34話 きちんとケジメを
だらだらしているとダメ。
きちんとしなければ。
もう延ばすことは出来ない。
「待たせてごめん」
「大丈夫」
校舎裏に結城君と2人きり。
「早速だけど?」
「うん、返事をと思って」
「うん」
ふぅーと息を吐く。
気持ちを落ち着かせるように。
「結城君」
私は彼の目を見る。
「ごめんなさい」
そう言って頭を下げた。
「私は
はっきり言った。
「はぁー・・・分かった」
結城君?
「時生には勝てなかった」
「?」
「でも気持ちを伝えて良かった、ありがとう」
ごめんなさい、本当に。
「ちゃんと時生に言えよ?アイツ、もしかしたらまだビビってるはずだから」
「えっ?」
「一応、アイツの背中を尻をぶっ叩くけどさ。女の子に言わせるのは、やっぱり男としてダメだろ」
何を言ってるの?
「結城君、えーっと・・・?」
「あぁ、こっちの話!んじゃ、これからも良き友達としてよろしく」
そう言って結城君は歩いてどこかへ行ってしまった。
「はぁ・・・」
へなへなと地べたに座った。
「これで、良かったんだよね」
自分の気持ちに正直に!
「あとは、時生君だけ」
早く言わなきゃ。
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