第三章 すれ違いを経ての気づき

第28話 最近の2人

 文化祭の全日程が終わり、期末テストも乗り越えて、冬休み前のこと。

 私と時生ときお君はさらにギクシャクしていた。

 そうしたら私はいつの間にか美夜みやちゃんと千夏ちかの他に、結城ゆうき君との会話が増えていた。

 一方の時生君は、千夏の友達の筒美つつみ香南かなさんと図書室でよく話している所を見るようになった。

「はぁ・・・」

 あの時、時生君が言った好きな人って、筒美さん、なんだろうな。

 楽しそうに話していて、見ているだけで、心がズキズキする。

「あーんず!」

「わっ!」

 後ろから千夏に驚かされた。

「溜め息何回もしてるけど?」

「うーん・・・」

「しゃんとして!」

 だってー・・・。

「ねぇ?もうすぐ冬休みじゃん」

「うん」

美夜みやも一緒に3人で遊ばない?」

「へ?」

 千夏、どうした?

「行くの?行かないの?」

 うわっ圧力!?

「いっいっ行き、ます!」

「りょーかい!」

 すると千夏は美夜ちゃんの所に行き話し始めた。

 気遣われたかな・・・?

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