第15話 話すと長くなるから簡潔に

 食堂で私と美夜みやちゃんと篠木ささきさんと時生ときお君、4人でいた。

 時生君の過去をやんわり説明して、互いの名前呼びは幼馴染みでした、と長々話した。

「なるほどね」

「てことは、思い出したわ!」

 ゲッ!?篠木さん、まさか!?

「・・・あのぽちゃこ、あんずだったのね!」

「思い出しやがってー」

「まさか、あのぽちゃこがねぇ・・・」

「バレたぁ・・・」

 もうダメだ、周りが混沌としてきてるー!

「じゃあ私も今日からあんずって呼ぶ!」

「えー」

「えーじゃないわ!私のことも・・・」

 なんだ急にもじもじと。

千夏ちかって呼んで」

 ツンデレかよ!?

「あと、その・・・」

 何だよー!?

「あの時、酷いこと言ってごめん・・・」

 言ったことも覚えているんかい!?

「はい、この話はおしまい!今から、共闘よ!」

 切り替え早ッ!

「とうとう本当に友達になったり」

 ニヤニヤするな美夜ちゃん!

「あのさ、何なんだこの状況?」

 時生君、困惑。

「今は安藤あんどう君をどう守るかよ」

「ちーちゃん、人の話を聞いて」

「あんちゃん、黙って」

「いつの間にか、昔の呼び方、ウケるー!」

 美夜ちゃんが1番面白がってる!?

「何はともあれ、まず、あの女が何故転校してきたのか、調べなきゃ!」

 千夏は相変わらず、仕切りたがりでした。

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