第10話 美人先輩はおしゃべり好き
体育祭が終わった後に期末テストがあって、1週間後には夏休みだ。
「あの先輩と話したい・・・」
「どうしたの?」
「あの美人先輩が気になる」
「明日生徒会あるから、その時に生徒会室前で待っていたら?」
「なるほど!それな!」
明日が楽しみだな~♪
※
翌日の放課後。
私は生徒会室前で待機していた。
覗くと、いた湖波先輩!綺麗ー!
目鼻立ちは整っていて優しい感じで、髪は向かって左にまとめて緩めに結っている。
なんて声をかけようかな?などとルンルン気分な私。
女の人にルンルン気分は初めてかも!
ガタガタガタ・・・
生徒会の会議が終わった!
「来るぞ・・・!」
1、2年生が生徒会室から出ていく。
残ったのが、湖波先輩と生徒会長さんと、うちの担任。
楽しそうな会話している、気になる。
気になる感情が前に出たからなのか、ドアにぶつかった。
「ん?
「あっ、すいません先生」
バレたー、ヤバいー!
「
「はい、んです」
「へぇ~、可愛いー!」
えっ?なんか、ギュッて・・・
湖波先輩が私をハグしとるがなー!
「とっても可愛すぎー!八先生、可愛い子は必ず紹介してって言ったじゃん!」
「はあ?そんなこと聞いてない」
「んもお!」
この人、しゃべんなきゃめちゃ清楚でモテるのに、しゃべると見た目と違う!
「湖波、離れたら?」
生徒会長さんナイス!
「嫌だ、変な人から守るの!」
この人、変人?
「先輩、離れて頂けたら助かります」
「あらそう?分かったわ!」
あっさり離れた。
「うーん、やっぱり可愛い・・・お持ち帰りダメ?」
「危ない」
「八先生には関係ないしーだ!」
「やれやれ、母親も母親だが娘も娘だ」
「なによー!見た目はなごちゃん、性格ママ、完璧じゃん!」
「あー、うるさい、俺は職員室戻る」
「バイバ~イ、なごちゃんの彼氏~♪」
「余計なことを言うな!」
先生は若干怒って職員室に戻って行った。
「先生と先輩って?」
つい聞いてしまった。
「初めて先生に会ったのは私が小1の時、でも私のママとママの妹は先生が高1の時からの付き合いなの!」
そんな古くからの、凄い。
「でもね、ママの妹が亡くなって、八先生が大学生になってから、しばらく会ってなくて。でも私を通して10年前に再会ってわけ」
なんか複雑。
「ちなみに、ママの妹と八先生は恋仲だったの!ママから聞いて素敵だなーって思って、そんな運命に憧れてるの!」
へぇー、あのぶっきらぼう先生が大恋愛ってか。
「運命の相手は俺じゃないの?」
「
「そんな・・・」
何回撃沈してんの生徒会長さん!?
「ねえちょっと」
「はい」
湖波先輩に隅っこに呼ばれた私。
すると耳元で。
「本当は良いかな?て思ってるの」
「えっ」
「でも、ダメって何度言っても何度も告ってくるから、そろそろだとも思ってる」
「なるほど」
「意地悪したくなるんだよ~ふふ♪」
いたずらっ子!可愛いじゃないか!
「何の話?」
「橘君って意外と凄いーって話」
「えっマジで!?」
「浮かれんな会長!」
「すいません」
面白い2人。
「ところで名前は?」
「あっはい、佐藤あんずです」
「あんずちゃんね!私は湖波つぐみ!」
「俺は橘
「よろしくお願いします、湖波先輩、橘先輩」
「こちらこそ♪」と湖波先輩。
「よろしく」と橘先輩。
目的は湖波先輩とお話だったけど、フレンドリーだった。
いつ、橘先輩にイエスと言うのかな?
見守ってこう!
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