第2話 やったー!でも・・・
「あっ、うちら同じクラスじゃーん!」
「ほんとだ」
こっそり探す。
安藤時生、安藤時生、安藤時生安藤時生安藤とっ・・・。
「あったー!!!」
ハッ!絶叫してしまった。
「すいませんすいませんすいません」と四方八方に頭を下げた。
「あんずぅ~可愛いー最高ー!」
美夜ちゃんは私の肩をポンと叩いた。
「いやいや、バカって思ったでしょ?」
「ううん、オーモローって思った!」
この子なんなの、ヤバい気がしてきた。
「あっ・・・ショック受けんなや、ほらあれ」
美夜ちゃんが指さした先を見た。
あっ・・・
ばっばっ・・・バカアアアアー!!!!
「なんでなんでなんで!?」
「これはどうにもならん、諦めなさい」
「手がめちゃめちゃ震えてる」
「落ち着け、相手は気づいてないだろ?」
「まぁそうだけど・・・」
「大丈夫、あっちはきっと、あんずの名前を聞いても分からんよ」
「忘れてるってか?!」
「そうそう!」
忘れてるなんて、またショック受けなきゃなのぉ~、泣いちゃうよ。
あの最低女が私のことを忘れてるのであれば、絶好なわけで。
「三角関係、笑える」
「笑うな」
「はいはい、んじゃいざ教室~♪」
この子、マジで面白がってるな。
うぅっ・・・時生君、気づいてくれー!
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます