第24話

私は必死に操縦桿を握りしめる!

後方から、爆発の衝撃波が私を突き抜けていく。


特殊潜航艇の彼らは、散ったのだ。


私はその衝撃波のなかに、彼らの思いが含まれているのを感じた。


彼らはどれだけ前からこの機会を伺っていたのか。

生還の可能性が極めて少ない作戦だ、死を覚悟していたのだろう。


私だって覚悟はあるが、特殊潜航艇の環境の厳しさは想像を絶する。


彼らの放った魚雷はどうだ!?


海面は爆発の影響で激しくうねり、クラーケンが暴れているようで雷跡は見えない。


すると、クラーケンの鞭のような触手が敵艦の後部を激しく殴打した!


業業業!


津爆ゥ!


特殊潜航艇の放ったクラーケンの一撃は、敵艦の後部に命中し、推進力であるプロペラを粉砕!

バランスを喪失せしめた復元力を超えた一撃となって、一気に横転させた!





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