第11話 航空基地破壊
私はまたもや見張りを忘れ、その有り様に魅了されていたことに気付き、我に返ると、これはまずいと全方位を素早く確認した。
敵機の姿はやはり見えず、列機を見ると、ニヤリと見返して親指を突き立ててきた。
やはりあいつには私が気を奪われたこともお見通しらしい。
まぁあいつは見張り能力がピカイチで、最高の二番機だからこそ、私が油断してしまうのかもしれない。
私は二番機に親指を突き立てて、ニヤリと笑うと見張りを続けた。
遠方では、敵航空基地でも激しい爆発が起きていることがわかった。
どうやら航空基地攻撃班も、確実に敵の攻撃能力を喪失せしめているようだ。
上空には、キラキラと光が反射しており、翼をひるがえして乱舞する零戦隊が機銃掃射も行っているようだ。
くそ!、まさか制空隊の我々に出番がないとは!私もアメリカ軍機と闘いたい!
私は別隊の活躍があまりに見事で、墜ちる味方機もいないという状況を見て、高まる功名心と焦燥感を必死に押さえ込んだ。
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