第四章 宇宙(そら)への導き

4-0 メイズの巫女の口伝・「神々の種まき。果ての無い旅路」

 神々の慈悲は一つの世界に留まらない。

 神々は神樹を植え終えると、その慈悲を新たなる世界へ広めるために実を収穫し、流星に変えた。

「世界に秩序を。星に命を。我らの子供に幸福を」

 神々は神樹から飛び出し、様々な世界へ慈悲と威光を与えんがため旅立った。

 軌跡は空に浮かぶ星となり、今も私達を見守っている。

 神樹の子らよ、神々が示したように我々も隣人へ慈悲の心を。自信が満足したら、その次は人のために働くのだ。

 共に戦い、畑を作り、杯を交わす。ただあるがまま、慈悲の心をもって共同する事で星は耕され命で満ちてゆく。

 やがてこの星のすべてが人の慈悲で満たされた時、神々は再びその姿をお見せになるだろう。

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