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「来てくれる、の?眠ってて、話とかもできない、けど」


「いーの。顔、見ておきたいし。寝てたって蜜ちゃんは蜜ちゃんでしょ」


「……和香、それよく言うよね」


「佐藤も……氷も、ずっと氷だよ。名前が違うとわかっても、変わらない。私の大事な人」


「……っ」




ぐっと、私の首裏に力の入った手が回り、今度は私が佐藤の胸にダイブする。


佐藤の背中に手を回していたから、回避も出来ないまま、トン、とその胸に額が当たり、佐藤の香りにふわりと包まれる。




「俺も、そんな和香が大事」


「……佐藤、理事長の前、だから」




慌てて腕を引っ込めて佐藤の胸に当てて離そうとすると、その胸のクッションが作りものだということに気が付いてしまう。


いや、そりゃそうなんだけど、頭では知ってはいたんだけど、今まで佐藤の胸なんて触ろうとしたこともなかったからどうなってんのとか知らなかったし……むにっとした何かが入って……いや待って今私変態みたいだから待って。


慌てて起き上がると、ははっと楽しそうな佐藤に笑われた。




「叔父さん、今度和香連れて蜜んとこ行くわ」


「本当、仲がいいね。いいよ、行っておいで」

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