部長の独り言

第64話 ベスト５

ベトナムのホーチミン市に赴任して２年が過ぎてしまった。

アッと言う間の２年間だったが、こちらに来て驚いた事ベスト５を取り上げてみたいと思う。

１．交通渋滞

ベトナムに来て初めて出会うのが交通渋滞である。

道路一面を埋め尽くす自動車の隙間を縫うように走るバイク・バイク・バイク・自転車．．．これは圧巻である。

さらに、道路を徒歩で横断するのも至難の業である。

信号など無きに等しい状態で、渋滞にハマったら身動き取れずに数時間も珍しくない。

ベトナムに来たら、これを体験して初めてベトナムのエネルギーを知るだろう。

２．雨期の雷雨

半端な雷雨ではない。

突風とともに轟く雷の音、バケツをひっくり返したような雨と言うが、それどころではない。

子供達は外に出て体を洗っている。シャワー代わりにもなる豪雨である。

ベトナムでは傘は使わない。

使っても意味がないからである。

それに、傘など売っていないのである。

３．為替レート

エーと、１ドル22,945ドンだから．．．

何だか、高いのか安いのか感覚がつかめない。

さんざん粘って、1,000ドンも値引いてもらい買ったベトナムコーヒーも、計算すると5円程度の値引きだった。

４．アオザイ

アオザイは日本の着物と同じフォーマルな衣装である。

正確には体の２０ヶ所も採寸して作るのだそうで、高校生時代に作ったアオザイを結婚してからも着られるように体型を維持するのがベトナム女性の願望である。

（願いの叶った女性は何％だろうか．．．）

ウエストまで深く入ったサイドの切れ込みの隙間からちらつく白い肌が何とも色っぽいのである。

５．コピー商品

ベトナムは2007年ＷＴＯに正式加盟したので、ソフトなどのコピー商品に対する取り締まりは厳しくなったものの、相変わらずコピー天国である。

2017年の調査でも、７５％のソフト（コンピュータソフト　ＤＶＤ　ＣＤなど）がコピー商品との事である。

この状態は当分続くであろう。

不思議の国ベトナム、そして楽しい国ベトナム。

当分、ここで暮らす事になりそうである。