第22話 性転換

最近、所長は会議中頻繁に居眠りをしている。

あまりに目立つときは背中を突っついて起こすのだが、すぐに船漕ぎ状態になる。

顔色も良くない感じがするのは気のせいだろうか。

「所長 どごが悪いんだか? 居眠りばっかり してっからよ」

「んだのよ 寝でも 寝でも 眠たいんだず~」

「病気だがもすんねがら 医者に みでもらたほうが いいんねがっす」


以前から熟睡できないと言っていたのだが、どうやら無呼吸症だったようである。

色々検査をした結果、入院し手術することになったらしい。

それにしても無呼吸症の手術とはどのような事をするのだろうか。

気になるので、数日後お見舞いに行くことにした。


「所長 具合どうだっす?」

「おぅ部長が! 迷惑かげだなぁ」

「いやいや ところで どご手術したのや?」

病状より無呼吸症の手術の方に興味が湧いてくる。

「ハハハ ほれ こご切り取ったのよ」

所長は(のどちんこ)が見えるくらい大きく口を開いたので覗き込んでみた。

のどちんこが見えるくらい...のどちんこが見え...

「所長! のどちんこ 無いどれ?!」

「んだのよ! のどちんこの たるんだ部分を全部切り取ったんだず!」

「あちゃ~ 」

「ちんこ 切り取ったがら おなごに なたべした! キャハハハ」


多少は心配していたのだが、能天気な所長に少し安心した。

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