第10話 現実

受け入れられていない自分と受け入れてる自分。

不甲斐なさを痛感する。だがこれが現実だ。



広場の中の人たちはその若手君の話を聞き、

色々当時の画像を載せたり、つぶやいてみたり、

そのキモイアバターをTシャツやら小物やらで原価で売る。という人も出てきた。



悲しいけれど、もどかしいけれど、忘れたくはない。

みんなそう思っていた。



ひたすら走り続けただろう若手君の人生。



受け止めようとみんながしていた。




私は忘れない。忘れたくない。


くだらない話も、下ネタも、キモイアバターも。

真面目に語ったネイルの世界も。




若手君。出会えてよかった。




ただ、少し早すぎたよ。

今でもまだ胸が締め付けられる。




でもね、伝えたい。




みんな忘れない。




ありがとう。出会えたことに。

楽しい時間を過ごせたことに。







君がいたということを忘れたくなくて。









  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る