第9話 1年以上過ぎたある日

 あるSNSサイトで仲間から連絡が入った。


「アラサー広場のみんなに伝えたいことがあります」


他のサイトで遊んでた私は、その時アラサー広場の仲間と遊んでいた。そのサイトを見て2人で気が付いた点があった。だが、そうではないことを祈った。


その日の21時から話すということだった。


私はその時間話を聞くことが出来ないので直接連絡を取ってみた。

相手は時間が終わったら話すと言ってくれた。



22時過ぎ、携帯が鳴った。



もしかして若手君のこと?


俺も知ったの半年前なんだ・・・




若手君が自殺したということだった・・・




広場の中で、たった2人しか知らなかったという。

当たりたくなかった予感。現実になってしまった。


話を続けた。死因が別だったら話してたんだけど、事が事だっただけに自分の中でしまい込んでたと。


もう1人の知っていた人物が一回忌を迎えてみんなに伝えたいという話だった。


悩んだだろう。苦しんだろう。悲しかっただろう。

もどかしかっただろう。いたたまれなくなっただろう。


色んな感情が湧き出てきた。お互い会話をしながら泣いていた。


いつもふと気が付くと、その若手君のキモイアバターが隣に居てくだらない話をしていた。そんな普通の日常だった。


あまりに若すぎる死。

アイツまだ三十路ちょっとだよ・・・

なんでもっと早く・・・

なんで気が付いてあげられなかったのだろうか・・・





無力さを感じた。



ネットでの世界には限界があることを思い知らされた。



若者君の真意はわからない。





「生きよう」2人で最後に言い合った。







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