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第5話 病室の窓
風が染み入ります。
僕の身体を洗い流すようです。
私がその風を知っていれば、あなたと一緒に舞えるでしょうか。
窓打つ風が、僕を呼んでいます。
私はずいぶんと老けたようです。
あなたは変わらずお若いですね。
とうとうあなたに触れることはなかったのですね。
私はもうじきそちらへ向かいます。
通りがてらあなたに逢えるでしょうか。
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