第36話 君と僕と彼 平井堅「even if」

 今回ご紹介するのは、映画でも小説でも漫画でも、気になる言葉でもありません。歌です。

 ミッツ・マングローブさんが紹介してくれた「even if」(’平井堅 2000年)。

 

 なかなか切ない歌です。

 君と僕はバーで飲んでいる。君は彼からもらった指輪を嬉しそうに眺める。

 僕は君を帰したくない。

 でも、終電の時が近づく。


「バーボンとカシスソーダを呑み終えるまでは君は僕のものだよね」


 たとえ束の間の夢でも、今は二人きりなのだから。


「飲み終えれば君は彼の胸に戻るの?」


 うーん、きっとそうなるんだろうなあ。

 ところで君って、男、それとも女?


 じりじりします。そして、君と僕の、どちらがどちらを呑んエいるのか、はっきりしません。

 どちらかというとカシスソーダを呑むのは女性。

 バーボンは男性、のイメージです。

 さあ「君」が飲んでいるのは、どっち?


 結論です。

 なんと、バーボンでした。

「君」は男性、3人とも男。で、ゲイ騒然、だったそうです、そうだろうなあ。

 日本にこんな歌があったなんて感激です。

 歌詞を張り付けるわけにはいきませんが、ご興味ある方、検索してみてください。

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