恨む話



おめでとうございます!あなたには『自分が死んだら誰かを幸せにできる能力』が与えられました。


死にかけたら神様が言った。

なんか僕はまだ生きてるようだった。


一応死なないように気を付けながら日々を過ごして、ある時、僕の好きな彼女が幸せじゃないって話を聞いた。


僕は今死んだらいいんだと思って、死んだ。

どうせ一回はもう死んでしまっているのだから、ちょっと遅くなっただけだと思って。


そうしたら、僕が死んだのに彼女は幸せにならなかった。

どころか不幸になっているようだった。

なんでと僕は思った。


どうしてと口に出して言った。

嘘つき酷いよ神様って罵った。

なのに神様は何も言わない。それどころか僕の前に姿さえ現さない。

僕は黒い空間でたったひとり、神様を恨むのでした。



(笑)

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