応援コメント

すべてのエピソードへの応援コメント

  • への応援コメント

    情景が次々と浮かんでは消えていきました。
    まさに夏祭りの賑やかだけど終わりの見える寂しい気持ちでした。
    子どもになったり大人になったり、読みながら私も入り込んでしまいました。
    少しハラハラドキドキして電車の時間とか気になるけれど、一方で主人公のように「遅れてもいいか」という気持ちもありました。
    主人公は疲れているけど根底では前を向いている印象があり、そこがまたよかったです。
    素敵なお話をありがとうございました。

    作者からの返信

    お読みいただきありがとうございます。
    たしかに、主人公には現状を諦めきっていない、前向きな部分もありますね。そのことを感じていただき、お褒めの言葉をいただいて嬉しいです。「遅れてもいいか」というのも、どうせ急いで帰っても…という思いと、やっぱりどこかで夏祭りに期待しているのもあるのかもしれませんね。
    入り込んで読んでいただいたとのこと、光栄です。
    こちらこそ、温かなコメントをありがとうございます!

  • への応援コメント

     動いていないと、つかまっちゃうよ!

     印象的ですね。
     僕は、見事につかまっちゃいました。
           
     たまに、自分の歩いてきた道を振り返るのも、良いものです。

            (^^)v
     

    作者からの返信

    お読みいただきありがとうございます。
    つかまっちゃいましたか。
    つかまっちゃったことに気づけたら、また動き出せるかもしれないですね。
    数少ないセリフですので、印象的とのお言葉嬉しいです。
    どっちから来たのか確認したら、どっちに行こうとしていたのか思い出すこともありますよね。

  • への応援コメント

    美しく綺麗な文章が1音1音心に刻まれていきました。
    短編なのにとても内容がしっかりしていてとても良かったです。

    作者からの返信

    お読みいただきありがとうございます。
    なるべく無駄を削ぎ落したくて、書いたあとで何を削り何を残すかというところに時間をかけました。内容がしっかりしているとのお言葉、とても嬉しいです。

  • への応援コメント

    美しい文章で語られるだけに、感じる哀愁も倍になっているようで……家の中で暖房をつけているはずなのに、そして夏のお話であるはずなのに、少し寒さを感じてしまいました。切ない。
    私ももう大人なので、どうしても分かってしまう部分があります。やっぱりあの夏には帰れないんですよね。帰れないから、帰れないなりに、新しい行き場を見つけなきゃいけない。
    哀愁も感じたんですけど、背中も押されたように感じました。素敵な物語でした。

    作者からの返信

    お読みいただきありがとうございます。
    「美しい文章」とのお言葉を頂戴し、とても嬉しいです。まさに、光が影を濃くするように、情景と対比的に主人公の心理が強調されれば、ということを考えておりました。
    そうなんです、大人になると、あの夏には帰れないんですよね……。それは寂しいことだけれど、ただ嘆くのではなく、新しい明日を探す糧になれば。そんな一助になれたなら、幸いです。

  • への応援コメント

    主人公の体温の低さとお祭りの温度の高さの違いが印象的です。客観的に、むしろ冷たい目で周りの光景を見ながら、いつの間にか自分の内側に思いを馳せてしまうところも共感を覚えます。最後にはっきりとしたハッピーエンドを持ってこられないところがとてもいいですね。帰らなければ。とは、主人公にとってどこへ帰らなければならないのだろう、と考えました。描写のひとつひとつにも情緒を感じました。

    作者からの返信

    お読みいただきありがとうございます。
    頂いたコメントの内容は、もはや作者から何も補足等することがないほど素晴らしく(ただただ、一文ごとに頷くばかりです)、丁寧に読んでくださって感無量です。
    「帰らなければ」というのはとても現実的ですが、その帰る先がはっきりわかるほど、シンプルな現実じゃないんですよね……。
    この作品は、作ってからかなり削って仕上げました。そのぶんの余白をこうして読み解いていただけることは何よりの喜びです。

  • への応援コメント

    ハッピーエンドなどという無理矢理なラストに結びつけない、なんとも味わい深い短編ですね。
    子供時代にキラキラと見えていたものが、今はもうつまらなく見えて。それでも、キラキラした何かを追いかける子供時代がたまらなく懐かしく、愛おしくて。
    記憶の中の初恋の子が、「もう一度走ろう!」と彼に誘いかけたのですね。

    自分が死んだ魚の目をしていると気づき、明日を見ようという気持ちが動き出した主人公。昔のようなキラキラした何かに出会えるといいなと、心から思います(*´꒳`*)✨

    作者からの返信

    拙作へお越しいただきありがとうございます。
    「味わい深い」とのお言葉、とても嬉しいです。おっしゃる通り、ここにはハッピーエンドはありません。きっと、読んでくださった方が何かを見つけて、主人公の明日が少し良いものになると期待してくださったら、それがハッピーエンドになるのだと思います。
    何も変わらなければ、バッドエンドかもしれませんね。いずれにしても、日常に戻らなければならない。それが彼の定めです。
    「もう一度走ろう!」は、きっとそうですね。いい言葉です。
    お読みいただき、丁寧なご感想を頂戴しまして、誠にありがとうございます!

  • への応援コメント

    上田 直巳様

     読み終わって、ほうっとため息が出ました。目の前に映像が現れる文章。
     彼の擦り切れた心に、ふっと蘇ったドキドキした過去の風景。
     暗さと明るさの対比。でも、あくまでもその明るさは過去のもので、気付けば自分は暗闇にたたずんで、どちらに行けば良いかわからずにいる。
     切ない終わりかたもいいですね。他の作品もそうですが、上田さんの文章には、美しい情景と、心の動きが丁寧に書かれていて、グッと引き寄せられます。
     素敵な作品をありがとうございました!

    作者からの返信

     お読みいただきありがとうございます。
     身に余るお褒めの言葉に、こちらの意図を全て汲んでくださったようなご感想……とても嬉しいです。
     「気づけば自分は暗闇にたたずんで」とは言い得て妙ですね。たしかにここにある「明」はすべて過去のもので、賑やかな夏祭りの会場でさえ、それを素直に楽しめない彼だけ、なんだか暗いところに取り残されている感じがします。
     素敵なご感想をいただき、誠にありがとうございます!

  • への応援コメント

    私にも夏祭りの風景が鮮やかに蘇りました♡
    最近はコロナ禍で子供達は寂しい思いをしているでしょうね。
    主人公の明日からは、元気いっぱいに社会を泳いでほしいものです♡
    素敵なお話をありがとうございます(*^^*)

    作者からの返信

    こちらこそ、お読みいただきまして、温かなご感想を頂き、誠にありがとうございます。
    そうですね。主人公はこれを機に自分を見つめ直して、明日からは真新しい毎日を過ごすのかなと期待したいです。「元気いっぱいに社会を泳ぐ」という表現、素敵ですね。
    子供達が集まって一緒に思い出を作り上げる、そういうことが安心してできるように早くなると良いですよね。

  • への応援コメント

    映像がふうっと風のように駆け抜けていきました。
    短編アニメになりそう。とても美しい風景。素敵です。

    作者からの返信

    こちらにもお越しいただきありがとうございます。
    この作品は特に、主人公目線での情景を大切にしながら作りましたので、このようなご感想を頂けてとても嬉しいです。
    「風のように駆け抜けて」とのお言葉通り、その情景は常に動き・流れていっているように自分も感じます。

  • への応援コメント

    主人公の心は重く暗いのに、映像が美しくて。
    とても素敵な作品に出会えて嬉しいです。

    最後の『明日は、どっちだ』が好きです。

    作者からの返信

    こちらこそ、お読みくださり、さらにご感想をいただけてとても嬉しいです。ありがとうございます。
    作者としても映像から書き起こすようなかたちで作りましたので、映像で感じていただけたとのこと、すごく嬉しいです。おっしゃる通り、内面と対照的に美しい情景を意識しています。
    最後の一文、自分でもお気に入りです。ありがとうございます。

  • への応援コメント

    美しい夏。
    幼い恋心。
    きらきらと、燦き胸を打ちます。

    素敵な物語を、ありがとうございました。

    作者からの返信

    詩的で素敵なご感想をいただき、ありがとうございます。
    現実と幻想の狭間で、仄暗い中にも儚い美しさを含んだものを描きたかったので、そう言っていただけて嬉しいです。
    きっと、遠い思い出は美化されるという部分もあるのでしょうね。

  • への応援コメント

    流れに任せて、水槽の端で死んだように浮かんでる……勤め人としては、身につまされる言葉でした(汗)。主人公が緋真理を追いかけ続けていたら、今頃どんな人生になっていただろうか?そんなことを想像しながら読んでいました。

    作者からの返信

    コメントありがとうございます。お返事遅くなってすみません。
    とりわけ組織で働いている人には、流れに身を任せるようなことは多々ありますよね。作者自身にも身に覚えが……。
    流されるのは必ずしも悪いことではないですが、そこに疑問を抱いたり、思いを巡らせたとき、もしもあの時違う選択をしていたら、と思う瞬間が誰しもあるのではないかと考えて書きました。そういったところを感じていただけたようで良かったです。

  • への応援コメント

    こんな美しい文章が書いてみたかった、と憧れます。素晴らしいです。
    ちょっと切なくて郷愁を誘うノスタルジックなストーリーも素敵でした!
    こんな短編作が書けることに、リスペクトしかないです。

    作者からの返信

    コメントありがとうございます。
    身に余るお褒めの言葉、恐縮です。幸せです。
    まさしく、ノスタルジーを意識して作りました。そこを感じ取っていただいて嬉しいです。

  • への応援コメント

    「きさらぎ駅」的な怖さが来るかと身構えてしまいました。
    ifを求めてしまう心境って、やはり疲弊している時が多いですかね。

    戻るではなく、省みる程度の振り返りは適度に必要なのだと思いますね。

    作者からの返信

    コメントありがとうございます。
    きさらぎ駅……なるほど。「気づけば後戻りできないところにいた」という意味では、彼もそうなのかもしれません。夢か現か、ちょっと不思議な一夜のお話でした。
    いくら願っても過去には戻れないけれど、それもまた、自分の歩んだ軌跡ですよね。

  • への応援コメント

    会社員には突き刺さる作品ですね!

    タイムリープの様に繰り返すこの毎日を、安定と諦められたのはいつのことだったか。。。ふとそんな事を考えましたw

    作者からの返信

    コメントありがとうございます。
    私自身、オフィスに向かいながら「この廊下をあと何回往復するのだろう」とふと思うことがあり(仕事自体は好きですが)、そんなところも背景に盛り込んでみました。本当に、タイムリープみたいなところがありますよね。

  • への応援コメント

    お祭りの幻想が美しく、だからこそ主人公の虚無感が印象的ですね。面白かったです。

    作者からの返信

    コメントありがとうございます。
    まさにそうした、コントラストを引き出せれば良いなと企図したところですので、感じ取っていただけて嬉しいです。