ホラーの書き方④
わからん分からんといっているうちにカクコンが終わってしまったのである! などといきなりエクスクラメーションを置くと途端に怖い。マルハラならぬエクスクラメーションハラスメントである!! なんかXとかでおじさんやおばさんが大はしゃぎで『。』を連打してたのほのぼのホラーだよなとかは思いました。
もとい。カクコンの終了とともに私のホラー作品もひとまず完結させてしまったために、いまさらホラーの書き方の分からなさを書いてどうするというのか。次回作もホラーの予定だからいいのです。うん。書き終えたことで、ホラーってこうなのではという気づきもあったし。
どんな気づきなのかというと、死んでると怖くないなってことである。
私のなかではババーンと音が鳴ったが皆様方はどうでしょうか。まぁ鳴っていなくても話は続く。
死んでると怖くないというのは、主に人やモンスターの死体のことだ。昔のミステリやらサイコホラーならば、もうグッチャングッチャンのバランバランの死体とかは充分にホラーであったのだが、その方面はもはや現代のグロホラー読者(私だ)にとっては慣れっこさんである。怖くないんである。へー、てなもんや三度笠。
これなんでかっていうと、他人の死体に共感なんてしようがないからです。それだと現実の私に語弊でちゃうので補足すると、フィクションとして出てきた創作キャラクターが死んでてもホラー的な意味での恐怖は感じないということである。わからん。わかりにくい。
上であえて他人の死体と書いたのは、モンスターの死体の場合は違うからである。とんでもねー化け物が死んでた場合はちょっと怖い。ちょっと怖いけどちょっとなので、あんま有効ではねえ。ねえって口悪いな。
なんか話の分からなさが不必要に上がってるので、一旦まとめる。
まず、ホラー小説における死体はあんま怖くない。
次に、死体には人とモンスターの二種類がある。
また、人の死体の場合、感情移入するかどうかが怖さに関わる。
これらは何を意味するかというと、ゾンビは怖いということである。わからん、はしょりすぎでいる(なぜか変換できるけどしない)。
まず大前提として、死体は動かないので怖くはない。怖いのは殺され方であって、つまり殺したやつが怖いんです。こんな無茶な殺し方するのってどんな奴よという恐怖である。そう感じ
翻って、ホラーにおける死とは何かといえば、物語の途中か終わりである。
すげー雑にみえるかもしれんけど、気づいたとき私はハッとしたの。ほんとに。視点人物であれば、死によってそのキャラの物語は閉じるので、恐怖の総量はそこでカウントストップしてしまう。感情移入により恐怖を感取する物語であれば、死の直前が最高に怖くて死んだらカタルシスるのでは。わからんけど。
他方、モンスターの場合は、死んでるなら怖いやつが死んでるんだからもう別にどうでもええ話になる。これが最初のほうであれば、補足として
「だ、誰が、こんな……どうやって……!?」
みたいにして怪物を殺した怪物の存在を示唆しなければ物語が終わってまう。脱字ではなく猛虎弁である。だからこそ、モンスターホラーでも全てが終わった後に実は生きてるんじゃね演出なんかがはいるのだ。いあもちろんハリウッド映画の続編出資希望仕草の名残でもあるのだがふたぐん。
ここから逆算されるのが、今回のわからんポインツ、死んでないか、死んでても動くの超怖くね? というメタホラー視点だ。長かったし、なんなら字数的にもう終わろうとしていて困る。相変わらず説明が下手で申し訳ないが、わからんことを必死に言語化しようとするとこうなるのだ。多分。わからんけど。
ほいで私が気づいたのが、「まだ生きてる」恐怖である。
これもっと使われてよいのでは、と思う。ミステリでも。
つまり、冒頭で死んでるのはまあいいとして、次の犠牲者あたりは死ぬ直前に追い込まれて探偵が間に合って生きてるけど会話はできないくらいが感情移入もできて怖いしお得でよいのでは、と。
無論、ミステリ界ではそういうシーンもあるのだが、そのまま死んじゃうのはパターンとして少ないし、なんなら殺してくれ以外はいってくれないとか聞かない。意志があるとなお良い気がするのはフィクション拷問癖が文字数。
わからん。気づいたつもりでなんも分かってなかったことがわかった気がする。けれどそれすらも分からん。マジなんだったんろだろう、この回……。わからん……。
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