男(同士)の友情のナゾ
ツイッターでやれ。わかっておる。わかっておるが分かってないフリをして書いているんである。というのも、万が一このトンデモ創作論を参考にされる方がいた場合に備えて、少しくらい役立ちそうなことを書きたいと思ったんです。
まず、BLっぽいとか、そんな意見は無視すればよい。でん。
のっけから暴論だが、書きたいのがそういうのなら、その手の反応を気にしても仕方がないのだ。男同士の友情には分かり合えないことの確認も含まれるし。そういうことではないか。分からん。いちおう補足すると「お前、たまにわかんねえよな」という友情である。感情の機微は地文で補強すればよい。分からんけど。
戻って。そうじゃないんだと。男性にBLっぽいとかめんどっちーこと言われない友情が書きたいんだという場合である。勉強だ。どうやれば。マ◯クみたいな雑なメシ屋(ここ重要)で男子コンビ(ここも重要)を観察してください。いや教えろ。その通りなので、考えてみる。
まず、友情のあり方や同性同士の
男のスキンシップ量は、体育会系度と強い正の相関をもつ。
野球やサッカー等、運動部系のコミュニティは、根本的に裸の付き合いが多くなるのだ。風呂にロッカー、プレイフィールド……野生である。躰の筋肉量はパフォーマンス量であり、褒め合い触り合うのも別に変な行動ではない。見せたがりもいる。重要なのは、そういう風土で育ったということです。たぶん。分からんけど。
ともかく、そういった環境で築かれた関係は、宴会のノリでキスして笑いを取ったりもする。無論どこまで許容するかは個人の特性に
誇張して濃厚スキンシッパーと拒否マンをつくり、何かしらの成果を出したとき双方で譲歩しつつ反応していると、自然な友情めいてくるのだ。弱いスキンシップとか発言とか。ただ、ここで問題が発生する。たぶん。
先のが体育会系なら、今度は文化系である。基本、せいぜいハイ・ファイブ(手を打ち合わせる)とか、肩でぶつかるとかが限界となる。そして重要なのが、小説を読む層は圧倒的にこちら側が優勢なのです。脳筋だから本を読まないとかそういうこと言っているのではない。割合の問題。
エンタメにおける男キャラというのは暴力装置――アクション担当になりがちなので、属するコミュニティ系は体育会寄りになり、そのまま描写すると読者層に対して濃厚に映りやすいと思われる。分からんけど。
体育会系と文化系の絡みは、もう古いけれど、メタルギアのスネークとオタコンあたりを参考にされるとよいかもしれん。……まあオタコンはオタコンでやることやってるから少し違うけど。
実はこの辺の感覚の違いは、ちょっと古いアッメェリカ映画やドラマにごおくせんまんちょう本くらいある。体育会を頂点にしたスクールカーストがあって、多くの場合は卒業と同時に逆転したからである。当事者意識が高いのやも。知らんけど。
んで、んなかったるい勉強させんなやという方のために、かんたん男の友情仕草を紹介しようと思う。
まず、男同士は顔を向け合うことを避けます。正面切ったら喧嘩のサイン。二人で四人がけに座って、互い違いに座る男子ィを見たことないだろうか。あれです。大事な話ではカウンターで横並びにしとくとそれっぽくなります。
次に久しぶりの再会。いきなりメシや飲みの誘いから入ったり、偶然に顔を合わせても、「最近どうよ」「ロクでもないよ」「俺この間さあ」と、近況を尋ねるのは挨拶であり、下手に真面目に答えると「どうしたよ?」という反応になったりする。なんか疲れたから無意味なバカ話して気分良く帰りたいのだ。
ここで重要なのは、互いに状況を察しているのではなく、その馬鹿話したくなったりする周期が揃っているから友情なのです。いまなんか深いこといった雰囲気だせたと思う。わからんけど。
さらにもっと重要なのは、スキンシップがどうこうとかより、小説全体の雰囲気とマッチしているか、主題からズレて友情の描写が濃厚になっていないか、実はそっちのほうが大事である。たぶん。わからんけど。
でもでもだってほら運動部モノなら主は部活で友情は付属物でしょ? 試合前の準備とか試合中の動きとかが主で、付属物あるいはアクセントとして友情がでてくるんですよ! 日常シーンで濃厚に「翼くん!」「岬くん!」とかやってりゃ何の話だっけこれってなりますよ! 違いますか!? 何を怒っているのだ私は。
まあ、湿っぽいとかドライとかスキンシップがとか、そんな描写の一端を考えるのは本筋を考えてからいいと思う。
……分からん。初めて考えたから、よくわからん……。
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