情報の管理
前回DCUの話題をしてみたら、そういえば扱ってなかった気がする分からんことがあったと気づいたんである。正直、かなり普通の創作論じみた話なのでやりたくない気がしないでもない。が、分からんことは分からんと表明しておかねばならん。分からんけど。
というわけで、情報の管理。
まず基本的なこととして、情報とは何か。すべて。いや、一語で終わらせてどうする。でも全部だから困る。たとえば、5W1Hも情報なのだ。本当に。つまり情報の管理とは、それらを提示する順番の話となる。
なんか小難しい会話から始めて、会話が一段落したところで、スクリーンにエンドロールが流れ始めた、とか書く。読者は場所を補正する。これがとても負担になるのである。
他方、映画館から始めて会話を終える。映画を見たという情報だけが残る。そこに驚きはない。負担は少ないが記憶に残らないので、伏線になったりする。
実はミステリには独特の作法があり、物語のせめて中盤くらいまでには犯人が出てないと困ったりする。読者も推理したいからだそうだ。よく分からん。私は推理小説を読むとき、犯人は誰かとかいちいち考えていない。だからミステリが上手く書けないバカチンなのだ。
この情報の管理、一人称と三人称でまったく違う。
一人称は視点人物の視点で物語るため、主人公が分からないことは書けないことになっている。分からん。正直イマドキの読者はンナこと気にしなさそう。私は気になることがあるが、創作のマナーに毒されているにすぎない。だって。
そう、私には、千里眼の能力があるのだ。
これですむ。
バカバカしいと思ったのなら、こうだ。
古い話だ。
過去のできごとだから何を書いても許されるのだ。
ついでに、こうする。
私はこうして死んだのだ。
幽霊。ずるーい。でも小説だからよいのである。
なので、一人称なのに扉の奥が分かるのはおかしいと言われてブチ切れたときは黙って先を読めば何で分かったか分かるとかテキトーぶっこいておけばよいのだ。私は創作アナーキスト。
小説なのだから自由に書いていい。書いていいが、私にとって未だまったくわからないものがある。これら情報の管理で、特に厄介なものだ。
結局、どこまで書いていいんだろうか。
これだ。これが分からんのだ。適切な量がまったく分からない。
たとえば絶賛ゼロPV更新中の『無限軌道のブルートレイン』だが、ある賞では『色々と出した面白そうな設定がもったいない(意訳)』と言われ、別のトコでは『何の説明もないから設定が分からん(意訳)』とされ、また他では『設定まわりの雰囲気スキ(意訳)』とされた。
先回、DCUの話で、公安パートと海保パートにわけることで、身内のスパイとテロ組織の情報を分散させようとしたのを覚えているだろうか。死んでたと思ったライバルがテロ屋かと思ったら実は以下略は情報量過多に思えたからである。思いまくりだ。これは創作初心者から上級者にみられる、
具体的に言おう。
「我々は潜水を必要とする環境でテロを未然に防ぐチームだ」分からん。
「東京湾内海中での爆破予告!? 嘘ならいいが……初出動だ!」分かる。
こういうことである。わかってもらえるだろうか。わからんかもしれんし丁寧にやってみよう。
DCUは潜水(略)
「何ィ!? 東京湾内(略)」
両方やっちゃえばいいや的な。
この流れでヤバいのは、
{パーン! プォプォプォーン(
これ初心者はよくやるし上級者よくやる。書くのめんどいから。
どっちがいいとかないのは分かる。
が。
適切な量がまるで分からん。
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