DCUの話
今回は完全なる番外編かつ不覚にも全話見たドラマの、分からんことを解消しようとする話だ。創作的な意味であり、ドラマのストーリーの話ではないので安心してほしい。……まぁ、履修ずみじゃないと分からないかもしらんが、そこは番外の番外なので許してほしい。
さて、DCU。
ざっくり説明すると、G20に備え海保に新設された、潜水技能をもつ警備チームの話だ。『海に潜ってテロを防ぐヒーロー』くらいのノリで考えてよい。内容はトンチキであった。見てくれ。B級映画のノリで私は好きだ。
各回の楽しみっぷりは近況ノートの『勉強』やらに書いたので割愛するとして、今回、話題にしたいのは、なぜあんなトンチキになったのかである。
文句をつけたなら、どうすりゃよかったのか、妄想しなくてはならない。
まずメインプロットを見よう。
テーマは『特殊部隊がテロを防ぐ』で、サブは隊長の過去、恋愛、部下の成長。
過去は、ライバルの死と疑惑、部下=遺児を守ること、謎の鍵あたりか。
部下くんの記憶喪失とか印象深いが、実は割とどうでもよい。
うん。メインに対してサブが複雑すぎるきらいはあるが、マトモである。なんなら、ちょっと興味が湧く。
次に粗いプロットを並べる。ネタバレだ。
チームの隊長は過去に恋と仕事のライバルを失っていた。
実はライバルは生きていて、敵になっていた。
敵が追っているのは、隊長が贖罪で面倒みていた新人部下の記憶らしい。
記憶はテロの重要技術。
実はライバルは味方で、敵は過去の事件以降ずっと信じてきた人間だった。
真の敵を捕らえるも、ライバルが重要技術の鍵を奪い姿を消す。
隊長はライバルを信じる。
……困った。とてもマトモだ。
正直に告白すると、もうボテクs――ボテうんちに叩こうと書き始めたのだが、私がこのプロットを見たら、いいじゃん、くらいは言う。じゃあ、なぜ――。
そうだね。演出だね。
枝葉と言い換えてもいい。
たとえば最後らへんのくだり。
ライバルは味方で、裏切り者は別にいた。
これラス前の釣り針じゃろ。盛り上がる展開じゃん。
で最終回は、敵の計画が発動目前! 阻止せよ!
解決に際してライバル死んだー!
かーらーのー
あの野郎、生きてやがる。明日へ進む哨戒艇。
これが王道では。
そもラスボスの小物ムーブがやばい。というか裏切り者がどいつもこいつもマックス小物。覚悟の決まったキャラがいない。しかもチームモノなのにメンバーが誰一人として仲間を信頼してない。結果、行動がブレブレ。地獄。
あと潜水に金がかかるからか、潜らない。やばい。
これらを一気に解決する手があります。
死んだライバルは実は公安に引き抜かれてる設定にし、公安と海保で半々ずつ話をつくる。高いキャストの出演時間も押さえられます。
で、ライバルは公安とテロの
話もすっきり。
公安でスパイを追い、海保はテロを追う。ヒロインはラスボスの親族かつG20関連の人物にしちゃおう。危機をつくりつつ敵の非情さが演出できる。かつての恋のライバルと共闘というワカリヤスイ=アツイナガレじゃ。感動しろ。
問題は、秘密の鍵を握る新人。とても無能。いくら新人とはいえ現場を引っ掻き回して絶望するばかりなのはどうなの。まぁ主人公は隊長だから……いやケビンコスナーの十大うんち映画のひとつ『守護神』でも新人くん成長したぞ。
あとは……小道具の選び方とか、演出……また演出……。
いや、分かった。解説して、少し分かった。
エンタメに大事なのは、演出である。
いや分からん。演出がダメでも面白い映画は……ぱっと思いつかないですね。
これ、映像作品に限定した話なのだろうか。わからん。
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