KAC

 毎度とりあえず参加しているが、相変わらず意味が分からん。何がって、カクヨムアニバーサリーことKACである。マジでこの企画の目的がよくわからん。なんとなく登録されている小説の数を水増ししたいがためにエサをぶら下げているようにしか思えんが――のっけから悪態ばかりつくのはやめておこう。


 さて。


 この創作論めいた何かも古いし、読んでくださっている方々もたいがいカクヨム歴が長かろうと思うので、説明は不要であろう――が。

 が。である。

 万が一にでもどんなイベントか知らない方がいたら困るので、ちょっとだけ説明しておきたい。


 KACとは、公式が出したお題にしたがい、短期間で大量の小説を書く修行です。


 はい。修行です。今年は猶予期間が少し伸びている気がしますが、最初の頃とか二日で一本書けや的な苦行だった気がします。


 とはいえ、お題小説というのは題にまつわるものが入っていれば後は何をやっても許されるという詐欺師ムーブをかませるイベントなので、これから小説を書いてみようという初心者におすすめで……おすすめで……ほんとにぃ? 分からんよ、私は。


 きっかけがないと書けないタイプの初心者にはオススメかもしれないが、そもそも小説の初心者が一番苦しむのは小説めいた文章を書くこと自体なので、お題小説は実は難易度が高い可能性も……あるのだろうか。書いてて分からん。できるようになった人はできない人の心持ちがいまいち理解できないのである。


 あ、初心者ではないけれど、書けるようになってきて、いっちょ公募でも狙ってみようかという方へ。

 

 KACで賞が取れると思ってはならぬ。


 まず星で決まるタイプの賞は、既に名の通っている方々へお小遣いを配給するためのシステムである。公式にも『殿堂入りしてる方は殿堂入り枠で別にリワードがあるから安心』と明記されているので、もう完全にまだお小遣いもらえてない有名人への配給システムです。怒ってはいません。

 

 アニバーサリーイベントで古参の強者が得するのは当たり前である。

 数多の無料ソシャゲが物語っている。

 では、初心者が狙うのは何か。


 皆勤賞である。


 ていうか、それ以外は宝くじより酷い配当となっております。我々は踏石かなにかですか。まぁいいけど。皆勤賞がほしい場合は、意味があるかはともかく、なんでもいいから最低文字数を稼いでタグつけて放り投げとけば、雀の涙くらいリワードがもらえるので、参加した感はある。ちょっとだけ満足できたりもする。


 だが、ここに罠が潜んでおる。


 KACは、星がつきやすいのだ。


 私のような低星得者層など――見給え、代表作がKACでなぐり書きした短編になっておるぞよ。○ね。代表作くらい自分で設定させろ。いや、それくらい公式サポートセンターにお気持ちを表明すればいいのは分かっておる。でも、ムカつくものはムカつくから仕方ないのだ(短気)。


 これで分からんとかいって終わると、ただクソもといウンチみたいな愚痴とボヤキを吐いただけの揮発性ヘドロみたいな話になってしまうので、いちおうKACのコツについて、考えてみたい……ん、だけ……ど……分からん。


 何が分からんって、KACは別に小説でなくてもいいのだ。


 要するに、お題が出たら即お題をググり、


『○○というお題が出たので、調べてみました!!』


 といにしえの構文で調べたことを書けばいいのである。

 そう考えてみると、KACって本当によく分からんイベントですな。


 まあ、お祭りだし、賑やかしで参加すればいいんでなかろうか。小遣いがもらえる可能性のある修行はそうそうできないし。


 分からんし、知らんけど――。

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る