練習
どうしたら小説は上手くなるのか。どんな練習をすればよいのか。これが全くもって分からん。これでも私は少しでもよい小説を書きたいと思っていて、色々と試してきておる。分からん。試しすぎてよく分からんのかもしれん恐怖がある。
実はこのたび、私の創作練習帳『砂まんだら箱』がとうとう十万字に達した。最初期の五話とネタの一話を除いて全て千字±百字の、現在一〇五話である。いちおう、その他ジャンルで公開しているが、読んでほしいから紹介したのではない。
こんだけ書いても上手くなった気がしねえんである。
我ながら、引く。
千字が楽に書けるようになったという効能くらいはありそうだが、そんなん最初からできるし。もし、できないのなら、苦行としてやる価値はあるかもだけど、千字がキツいのは本当に小説を書きたいのか考えてみたほうがいい気がする。
もちろん、ある程度の創作を嗜んだ後に千字が書けなくなったのなら、話は別だ。それは事情がだいぶ異なる。
そうではなくて、どうやったら上手くなるのか。良い練習法があるのだろうか。
あってほしいけど多分、人によって効果的な練習が異なる。
異なるなりに、せっかくだし私的に使えない練習法ランキングを記す。
第一位。書き写し。
色んなとこで推奨されている。分かる。分かるが、私には合わなかった。よく言われるのは好きな作家の文章を書き写せという、俗に写経と言われる練習だが、やって何かが変わった実感がないです。もちろん、実感がないだけで変化してると言われたら、そうなんでしょうが。
第二位。短編乱発。
現在進行系で困惑しておる。
第三位。大長編の執筆。
先に弁明しておくと、私は大長編の経験がない。最長でも二十万字くらいだ。けれど、そんな私でも体験していることがある。十万字を書いた後に十万字の続編を書いたからこそ思う。
同じものをいじってても上手くならねえ。
いや少し嘘をついた。上手くはなる。多少。
ただ、次に書く上手くなった感を得るランキングには遠く及ばない。
というわけで良かったランキングである。
第一位。目標とする文字数の小説を乱造。
これ一番わかりやすく上手くなった感が得られた。一度、書きあげたものをいじるより『了』なり書いて終わらせて新しく書き始めると、如実に上手くなっとぅ感があります。ありました。私は。最近はちょっと乏しいけども。
第二位。読書。
読む。選ばないで読む。なんなら嫌いなものほど大量に読むべき。嫌いということは理解しがたい≒苦手分野かもしれないので、数で勝負です。私はこれで最低限のラブコメ脳を鍛えました。最低レベルだけど。
第三位。他人の小説の推敲。
たぶんマイナー。そも私もやってない。じゃあなぜ。私は一時期、論文の添削を生業としてたから分かるのです。ダメな文章を添削とすると、どこをダメと思ってどう直すべきか説明するのだ。他人への説明が重要なので、自分の文章でやってもあんま成長しないよ。フシギダネ。不人気。
さて。
珍しくガチで創作論めいたものを書いた。
何のために書いたのか。
練習が無意味だったかも感に打ちひしがれているからです。
小説ってどうやったら上手くなるんだろうねー(ねー)。
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