造語

 単位についてやったのなら、造語についてもやらねばならぬ。

 私は、この造語についても似たような忌避感がある。エンペルロラミネスリ! とか言われても、ハリウッドザコシショウの顔で『はあ?』となる。分からんけども。


 造語の極限は言語をつくることで、有名なのは『ロードオブザリング』のエルフ語とかだろうか。実は詳しく読んだことがない。不勉強である。

 

 この架空言語、前にも出した『たとえ空に落としてでも』でやろうとうしてやめた過去がある。竜の設定として普通の喉の他にもうひとつ別の発声器官があるとし、二本の喉があるから聞き取るのも難しい言語を話すのである。なんという中二具合だろうか。笑いたければ笑え。私はもっと大きな声で笑い返してやる。


 いちおう標準的な会話ができそうなくらいまで後に作りかけたのだが、セリフに標準的な会話がなかった。だから天国への持ち込み決定である。しかたなく、竜は人間の言葉を話すが古語に近いとして、口調を丁寧にした。敬語ヒロインが書きたいという下心もあった。いつ好きになったのかは分からん。


 で、私はこの造語の作り方が分からん。架空言語の作り方は分かるのに。

 なにが分からんかというと、これ比喩と同じじゃね?

 センスいるよね?


 センスに乏しい私である。当然、頼りになるのはラテン語とかである。ドイツ語とかもいい。特にドイツ語はカタい音が多いので、カッコよく聞こえる年齢が確実にある。と思う。今の子はどうか分からん。


 クーゲルシュライバー(ボールペン)という鉄板ネタもそうだが、私的にはやっぱりゲガンゲンである。『行く』の過去分詞。めっちゃ使う。いくら中学生の頃にドイツ語の響きにハマっても、ガチでドイツ語を習う人は少ない。ドイツ語Ⅲ、Ⅳを取っていたのは私ともうひとりだけだった。

 

 ただの自語りではなく、専門的に学ぶ人が少ないから使えば心の中学生が喜んでくれるといいたいのだ。繰り返すが、今の中学生は分からん。


 なんとなく、ヒロアカとかを見ると英語でいいんじゃねーか論が湧いてくる。まあ今のヒロアカを中学生が読んでるか怪しいのはあるが、英語でもいいとする。さあ問題は異世界である。異世界で英語はいいのか。これはドイツ語も同じだが。


 だから、というわけではないが、私はアラブ系だったりインドネシアだったり中央以東のアジア圏言語を使ったりする。よく考えると、それにしたって横着である。んでは、と主人公の名前をドイツ・ポーランド系にしたりとか割と頑張って……頑張ってるんだろうか。分からん。


 ここまでの話だと文字稼ぎやフザケてるだけに見えるかもしれないが、実は割とクソもといウンチ真面目にむつかしい話をしている。造語を作るとき重要なのは、地形や風土なのだ。地形が人の暮らしをつくり、人の暮らしが歴史をつくり、言語をつくっていく。ゆえに、ことわざや冗談に民族性が出る。


 正しく(?)異世界の話を書こうと思うと、造語を作るのはマジで至難の業になるのだ。だから外国語の使用に戻る。


 必殺技がどうしても思いつかない。


 笑っちゃう話だが、これだけはマジでてんでダメである。子供の頃からそうなのだ。ライダーキックの範囲なら思いつくが、エターナルなんちゃら的なのは、まったくもってダメだ。なぜか分からない。


 これこそ、誰か考え方を知ってたら教えて下さい。

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