(架空のお笑い芸人)岩手県民漫才

お笑いトップを目指して上京した岩手県出身芸人ハニーシロップと言う設定で

作ってみたネタをお送りします。

私のふるさと岩手県と言うのは大らかな人が多く麺類を愛する土地です。

今回は既存の芸人では無いのですが

岩手県民あるあるの「訛ってないと思っててめっちゃくちゃ訛ってる」

と言うスタンスでジワジワと笑いを・・・いただけると嬉しいです。

漫談三本立てとなっております。



設定:佐藤(ツッコミ)野田(ボケ)


佐藤「はいどーもー。岩手から来ましたハニーシロップでーす!ネタのわんこそば!ハイじゃーんじゃーん!」


野田「何でハニーシロップなんてオサレな名前付けたっぺが?お前は東京に染まってハニートラップ掛かりまくりだべ」


佐藤「言うない!俺も東京デビューっこして、行く行くはオサレな文化人さなりてえんだよ!」


野田「方言がめんこい(可愛い)って言われるのは扱いに困らん地味な女子限定だぁ。あぎらめれ(諦めろ)」


野田「だいたい岩手弁ってのはアラサーあだり(辺り)だと他所の方言もラーニングしてハイブリッドさなるだ」


野田「そってこうやってボソボソと低い声で会話してたらな。ガチで職質されっからな。東京はおどろしいトコだぁ」


佐藤「どおりで会話の相手がおめえとお巡りさんの頻度高いわけだな」


野田「ところでよ。きゃりーぱみゅぱみゅってどのテンションで読むのが正解なんだべじゃ?」


佐藤「きゃりーぱむぱむ・・・ぱむぱむ!」


野田「じゃーじゃじゃー(驚いた時の声)!そんな事も出来にゃー

おめえの好きな女性アナウンサーとの結婚は遠くていずい(難しい)なー?」


佐藤「俺で遊ぶなじゃー?」


野田「これ一つ攻略法あるんだべよ」


佐藤「何だべじゃ?」


野田「長州力さんの物真似すると上手ぐ行くんだ」


佐藤「オッせーい!オーせーい!タココラんだこら橋本!」


野田「土曜深夜のテレビと言えば新日本プロレスなんでね」


佐藤「またぐなよ!きゃりーぱみゅぱみゅ!」


野田「おー言えだじゃー。んで何さっきからシコシコ(コツコツ)やってんだおめえ?」


佐藤「おだずな(ふざけるな)おめえ。おめえの無茶ぶりさ答えたんだっぺよ」


野田「これで俺たちも方言芸人としてやってく事さなるワケだけんども最大の壁がある。」


佐藤「壁ばっかりだべ。岩手さ居でもいずい(難しい)事ばっかりだ。何持って来ても怖くねえじゃー?」


野田「東日本で最も訛ってる芸人、U字工事さんだ。」


佐藤「ごめんねごめんねー!」


どうもありがとうございましたー


おかわりわんこそばー!!


佐藤「どうもー。ハニーシロップでーす。ネタのわんこそば!はい!ジャンジャンジャン!」


野田「諸君。わが県では飯が食えれば健康体だじゃ(だぞ)!」


佐藤「意外に岩手県出身の有名人とか多いワケですけれども」


野田「最近で言うとね。エンゼルス大谷翔平選手が」


佐藤「そうそう」


野田「監督さ気に入られって瓶さ身体ごと詰められて永久保存されたワケですっけれども」


佐藤「ボケさ入ると一気に訛りだすな。」


野田「そうしねっとお笑いのパンチラインが伝わらねえじゃー」


佐藤「アーティストの体で言うなじゃ?」


野田「そんでもってよー。岩手県には国歌がある知ってたが?」


佐藤「そんなもんねえっぺよ?県の校歌みたいなやつか?」


野田「ホワイトーチョコに包まれた―」


佐藤「甘く広がる旅の味―」


野田「白い思い出―」


佐藤&野田「かもめのたーまーごー♪」


佐藤「なんでじゃ!?身体があのお菓子の名前を覚えっちゃる!」


野田「県民なら腹の中さ居るごと(頃)っから聞かされるCMだっぺよ」


野田「おそらくこの歌でピンときた人はだいたい岩手県民じゃ。合言葉みてえなもんだな。」


佐藤「これぞ県民のパンチラインだっぺよ!」


野田「ちょい何言ってるか分がらね。ついに狐さ憑かれたか」


佐藤「そんだばお前は狐何匹ついてらべ?」


野田「ところで、芸人として俺たちにとって避けてはおもさげね(申し訳ない)トップ芸人さ居る」


佐藤「みんな避けてはおもさげねぇ人達だけんども」


野田「それこそ東北はグレープカンパニーのサンドウィッチマンさんだぁ」


佐藤「かもめの卵一箱で足りねえなのかもね」


どうもありがとうございましたー


わんこそばは蓋を締めるまで止まらねえじゃー!!


佐藤「どうもーハニーシロップでーす。ネタのわんこそば!ハイじゃーんじゃん!」


野田「わんこそばの蓋は不意を突いて閉めないと給仕さんが殺しに来るぐらい捩じ込んでくるからな?」


佐藤「我々もね。麺の様に長くやってきたいと思うっぺけども」


野田「ちなみに記録を狙うなら、もう、麺は噛まずに飲め!」


佐藤「そんなって漫才やっていくじゃー。野田。お前とコンビさ組むまでたいぎ(大変)だったなぁ」


野田「いろいろあったべな。じゃあ俺親父の役さやっぺし(やるから)、お前和田京平レフェリーな」


佐藤「なんでプロレスの試合捌くんだべか?おめえの役でいいべよ(いいだろ)」


野田「息子よ。エヴァに乗れ。出撃」


佐藤「お笑い以前に人類の危機だべよ。そっちの家庭の事情は後だべじゃ」


野田「お笑い芸人さなりたいだってぇ!?そったらオラほもおめかししてにゃーねば(やらねば)」


佐藤「なって(何で)親父が乗り気なんだよ!友達とやっぺじゃー(やるんだ)」


野田「友達ならなおさらダメだ」


佐藤「なんでだぁ?」


野田「お父さん寂しい」


佐藤「単純にめんこい(可愛い)人だっぺよ。それはそれでいずい(難しい)なぁ」


野田「息子よ。お前はいい大学さいってちゃんと勉強っこしてだな」


佐藤「そういうのいいべよ!やりたい事若い内にやってみてえだじゃー!」


野田「そしてエヴァ初号機のパイロットさなるんじゃー」


佐藤「ありゃ勉強云々じゃなくて遺伝とか宿命の要素強めだじゃ!?」


野田「ここATフィールド飛んでるな」


佐藤「見えるの!?」


野田「これが、息子との心の壁か。目がいかいかずい(チクチクする)・・・」


佐藤「これで俺の邪魔は出来ねえじゃー!」


野田「バリバリバリ・・・ムシャムシャ・・・ボリボリ」


佐藤「南部せんべい感覚で食うなじゃー!化け物だべよ」


野田「あー、ダマが口の奥で(モゾモゾ)」


佐藤「せんべいあるあるやるなじゃー!」


野田「そんなこんなで俺たちは、コンビを、組んだ。センターマイクにありったけのネタをぶち込んで・・・」


野田父「どうもーハニーシロップですー!ネタのわんこそば!ハイじゃんじゃんじゃん!」


野田「だーれだ?」


野田父「お笑いの大好きな、俺の一番大好きな可愛い息子」


野田「こうやって僕達は分かり合えた。時計の止まった針が、やっと動き始めたのだ」


佐藤「いい話だべじゃー・・・って俺はぁー!?」


どうもありがとうございましたー


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