悪の組織の損害保険:制作の経緯
制作の経緯と言っても、やはり大作なワケじゃないのに
おこがましい事を・・・経緯を書いてる間にストーリーが出来る事もあるので
(帝国魔王はちょっと別でした。やはり私に異世界モノは向いてないのか)
いつか書いたかもしれませんが、私は損害保険の仕事に携わっていました。
その中で法律や税務に関する知識を吸収してきました。
今となっては良い思い出です。
実は「悪魔の徒然草」を書く時に過りました。
「悪魔が地獄で損害保険業を営む」と言う初期プロット・・・
だけども、地獄の世界観を振り切って想像するのが自分に取って難しかったのと
「世知辛い悪魔」と言うキャラクターのエッセイみたいなのを書きたかったので
神経質な悪魔が現代を風刺する流れにしました。
おかげさまで、「悪魔の徒然草」は色々な方に読んでいただいて
本当に皆様には感謝しかありません。
「悪の組織の損害保険」を読んで下さる方にも大感謝です(*^^)v
話は打って変わりますが今まで結構な数の特撮作品を鑑賞してきました。
仮面ライダーとかウルトラマンは子供向けのコンテンツと思われがちですが
大人が見ると感情移入する話も多いです。
「どうしてコイツとコイツが戦う事になったのか」と言う経緯を知るのも
創作においてヒントになるかもしれません。
基本、特撮世界の悪の組織は人類の滅亡や支配を目論んでいます。
ですが、ヒーローって戦う時に交通違反を平気でやったり
町をメチャクチャに壊したりしますよね?
もしかしてヒーローって周りの迷惑を考えない悪い奴なのでは。
そういう屁理屈が頭を過りました。
「もしも福利厚生がしっかりしてる悪の組織があったら」
そういうネタを思いついた人は少なからず居ると思います。
損害保険の分野は交通事故だけでは無く、前述のとおり法律や税務等
知ってて損は無い事を多く勉強する事が出来ます。
とある事故が起こった時に使われる特約、制度は何か?
相続や税金の控除の話と言った細かい事。
リスクマネジメントにおいて何を気を付けなければいけないか。
別に、それらを全部取り入れて現実の損害保険に則っているわけではありません。
怪人を自動車に例えて損害が出たら積み立て金で治すみたいな流れにしました。
それに、専門的過ぎるのを書くと設定のドツボにハマってストーリーが破綻します。
要するに教科書のコピペ状態になって独創性に欠けると言う
作る側に取って死を意味する事になりかねません。
「何が起こってどう対処したか」と言う流れを最低限書いてるだけです。
後は持ってる(筈の)お笑いスキルのユーモアに落とし込むと言った感じで・・・
なので偉い人や専門家の方が「そもそも共済で〇×の保険は使えない」とか
「キミはまだ勉強不足だよ」と言われても事実ですので仕方がありません。
ですがシリアスなリアリティを書くつもりはありません。
それが書けるなら重厚なサスペンス小説でも書くでしょう。
ツッコミ不在のギャグファンタジーのつもりで書いてます。
要するに見てもらう時に「悪の組織なのに保険に加入してるのかよ!?」
って突っ込んで貰う為に損害保険をギャグに転用したネタに昇華して
もしも特殊な力を持った怪人に保険を適用するとしたら?
壊れた街を直してるのは悪の組織なのだ!って言う設定だったら?
そんなファンタジーを書いていけたらいいな。と思います。
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