第7話 変化

あたしは中学一年でやっと生理がきた。


同級生の中では、飛び抜けて遅い。


生理になったら、あの能力はなくならないかなあって淡い期待をしてたけど、そんな事はなかった。


急に視力が回復して、あの千里眼は無くなった。


その代わりに次はもっと厄介な能力が目覚めたんだ。


良く、超能力番組なんかである、あのいわゆるスタンダードな奴。

スプーン曲げ。

給食でカレーを食べようとしたら、いきなりスプーンが曲がった。


「嘘⁉︎」

とにかく、周りにバレないように、あたしはすぐにプラスチックの箸に切り替えた。

カレーを箸で食べるのも不自然だから、あたしは具合が悪いふりをして、給食を残して、保健室に行き、早退した。


もう嫌だ。

あたしは普通の生活がしたいの。

こんな能力いらないし、怖い。

スプーン曲げが出来たからって何か得がある?


あたしは布団の中で、ググった。

その中で見つけた、サイトに、とりあえず、掲示板に悩みを書き込んでみた。


そしたら、嘘か本当か、同じような悩みを抱えている人がネットの中にはいた。

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